原文入力:2009-08-20午後07:28:27
発射日程どうなるのか
圧力測定 SWに誤り…補完に最大3日かかる
26日過ぎれば国際機構に再通報手続き経なければ
キム・ミンギョン記者,オ・チョルウ記者
←キム・チュンヒョン教育科学技術部第2次官が20日午前、全南,高興郡,峰来面,ナロ宇宙センターでナロ号発射中止原因について記者会見をしている。 高興/ニューシス
19日発射直前に自動発射中断事態となった衛星発射体ナロ号(KSLV-Ⅰ)が20日午後、発射台から降り1.5kmほど離れた組立棟に再び帰った。発射中止を起こした原因は比較的軽いソフトウェアの誤りと把握され、発射延期が長びくことはないという展望が出ている。政府と韓国航空宇宙研究院(航宇研)は「できるだけ26日以前に発射することができるよう努力する」と明らかにした。
■“1段点検SWで誤り…3日以内に修正”
前日突然な発射中止事態となった羅老宇宙センターはこの日、不明瞭な雰囲気を振り払い、ひときわ整理された雰囲気だった。韓・露技術陣40人でなされた飛行試験委員会が前日夜遅くまで会議を開き自動発射プログラムが発射中止命令を発した原因がハードウェアではなくソフトウェア側の問題という結論を得たためだ。
キム・チュンヒョン教科部2次官はこの日午前、高興,羅老宇宙センターで記者会見を行い、「自動シーケンス(自動発射プログラム)が発射中止命令を下した理由は、ヘリウム高圧タンクの圧力を測定するソフトウェアに誤りがあったため」と明らかにした。イ・ジュジン航宇研院長は「圧力測定ソフトウェアが実際には低くなっていない圧力を低くなったと誤って認識したもの」と付け加えた。
■“26日前の発射努力…D-2から再び”
関心の焦点は発射日程だ。これと関連してキム次官は「ソフトウェアの誤りは軽微だが問題を補完・修正するのに1~3日ほどかかりそうだ」として「発射予備日期限の26日を過ぎれば国際機構らに再度発射日を通知しなければならないので、26日以前に発射することができるよう最善を尽くしている」と話した。
発射日が決まれば宇宙センターでは2日前(D-2)から決められた発射準備手続きを再び進行する。これに伴いナロ号を組立棟から発射台に移し、立てた後の固定する過程と発射予行演習を兼ねた現場点検が去る17~18日と同じ順序で繰り返される予定だ。韓・露技術陣はこの日安全な清浄環境でソフトウェア修正作業を始めるために、午後2時40分頃からナロ号を発射台から下ろし組立棟に移す作業を始めた。
■数多くの試験,しかし実戦は違う
1段ロケットに連結された測定装置で問題が起きたのは先月30日1段燃焼試験時の測定センサー誤りに続き2回目だ。1段ロケットの外にある測定ソフトウェアではあるが、同様に1段測定過程の問題であったという点には憂慮も生じる。ある専門家は「ロシアが次世代発射体として開発中である‘アンガラ’ロケットは実際に発射されたことがなく予想できない問題が起きかねない」として「数多くの試験を経たとしても発射台に立てた実際飛行モデルではまた別の問題が生じ得る」と話した。だが彼は「ソフトウェアだけの誤りならば修正することが難しくはないだろう」と見通した。
技術移転を強く敬遠する宇宙発射体分野に現れる技術協力の限界という解説もある。別の専門家は「自動発射ソフトウェアを組む時、両国間に十分な情報が行き来することが出来ない状況で発生する共同開発の困難」と話した。
高興/キム・ミンギョン,オ・チョルウ記者salmat@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/science/science_general/372308.html 訳J.S