登録 : 2016.12.30 23:39 修正 : 2016.12.31 08:11

韓国文化財庁、1年あまり精密分析した結果 
30日発表「確証する証拠は見つからなかった」 
證道歌字の書体の相当数が 
現存木版本『證道歌』の書体と異なり 
製作年代を究明する決定的端緒も見つからず 
最古活字論議は続く見込み

真偽論争を続けてきた證道歌字(チュンドカジャ)の活字の一部。古美術商キム・ジョンチュン氏所蔵品//ハンギョレ新聞社

 世界で最古の高麗時代の金属活字か否かをめぐって6年にわたる真偽攻防が続いてきた“證道歌字”(チュンドカジャ)を文化財当局が精密分析した結果、これを確証する証拠は見つからなかったことが分かった。しかし、製作時期を究明できる決定的端緒が現時点で確保されていないため論議は続くものと見られる。

 文化財庁は古美術商キム・ジョンチュン氏が所蔵する“證道歌字”101点を1年がかりで精密分析した調査結果を30日公開し、世界最古の真品金属活字であることを証明する確実な物証は見つからなかったと明らかにした。

 證道歌字は、13世紀高麗時代に出版された仏教書籍『南明泉和尚頌證道歌』(以下、證道歌)を印刷する際に使われたものと主張されてきた金属活字だ。現在、国家宝物に指定された3種の『證道歌』(サムスン出版博物館、空印博物館、個人がそれぞれ所蔵)は、今は残っていない金属活字原本の内容を後代に木版で再び印刷した復刻本だ。今まで世界最古と公認された金属活字本は、1377年に刊行された『直指心體要節』(仏パリ国立図書館所蔵)だ。證道歌字が本物と確定されれば、『直指…』の活字より138年早い世界最古の金属活字になる。所蔵者のキム氏は、證道歌字を2010年9月に世界最古の金属活字だと主張し、マスコミに公開した後、翌年国家指定文化財への指定を申請した。しかし、證道歌字で刷られた原本が存在せず、活字の入手経緯、製作地などをめぐって真偽論議が起き、2015年6月文化財委員会の決定により「高麗金属活字指定調査団」が作られ今まで専門家調査を進めてきた。

 文化財庁が出した調査資料によれば、證道歌字活字の書体は相当数が宝物の『證道歌』に出てくる書体と違っていることが確認された。国立科学捜査研究院(国科捜)が輪郭線分布の数学的計算技法、ディープラーニング技法、字重複比較法により二つの書体を比較検証した結果、類似度が低く、統計的に有意な水準以下だったということだ。また、證道歌字の活字を3類型(ホーム型、ホーム翼型、四つ足型)に分けて『證道歌』復刻本の木版に合わせて組み込む組版作業を行った結果、一番小さなホーム型活字を入れた場合にのみ復刻本の匡郭(文字を囲む四角形の線)範囲内に収まることが分かった。證道歌字活字の大きさが、ホーム型を除けば『證道歌』の文字を刷るのに適合しないという意味だ。

サムスン出版博物館が所蔵する『南明泉和尚頌證道歌』(宝物758-1号)。13世紀に金属活字で刷られた原本を木版活字で刷り直した復刻本だ=ハンギョレ資料写真//ハンギョレ新聞社

 国立文化財研究所がX線蛍光分析、エネルギー分散蛍光分析など12種類の方式で調査した結果、證道歌字は銅、錫、鉛の合金で作られていることが明らかになった。また、活字の成分中、鉛の産地は忠清南道沃川(オクチョン)、嶺南(ヨンナム)一帯の岩石層であることが明らかになり、韓国国内で製作された可能性があると把握された。文化財庁関係者は「活字の金属材質だけでは正確な製作時期は特定できない」として「活字に付着した昔の墨が端緒になりうるが、現在墨は残っておらず、墨が残っていたとしても後代に付着した可能性もあるため年代把握には限界があった」と話した。

 詳細な調査結果は文化財庁ホームページ(cha.go.kr)で見ることができる。文化財庁は来年2月中に證道歌字の分析結果についての説明会を開き、各界専門家の意見を取りまとめることにした。文化財庁はその後、分析結果と各界の意見を検討し調査報告書を出し、これを土台に文化財委員会の審議を経て指定可否を決める方針だ。

ノ・ヒョンソク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-12-30 19:33
http://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/776794.html 訳J.S(1826字)

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