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百済“タイムマシン”扶余羅城の遺構があらわれた

登録:2016-12-29 16:15 修正:2016-12-30 16:11
朝鮮半島最古の外郭城 
扶余市済高古都文化財団が28日公開 
韓国最大の古代城郭防御施設「雉」確認 
城壁の石に刻まれた「弓士」など昔の文字にも注目
扶余羅城跡で確認された韓国最大の古代城郭防御施設「雉」(チ・突出した部分)の姿。雉は城壁の外側に付け加え突出させた防御用壁で、羅城跡の雉は長さ22.4メートル、高さ7メートルに達する=百済古都文化財団提供//ハンギョレ新聞社

 1500年前、百済泗ビ(サビ、ビはさんずいに比)都邑時代に戻ったようなタイムマシン遺跡が出土した。

 忠清南道扶余市と百済古都文化財団は28日昼、扶余市郊外の扶余羅城(プヨナソン)跡で現場説明会を開き、百済の首都である泗ビ(現在の扶余)を外郭で囲んだ羅城城壁の遺構を公開した。扶余羅城は平壌羅城と共に朝鮮半島で最古の羅城跡に挙げられる。百済が熊津(ウンジン)(現在の公州)から泗ビに首都を移した538年前後に積んだ外郭城で、今年まで計4回の発掘調査を経て実体があらわれた。

 この日最も注目を集めた遺跡は、壁を二重に積み、飛び出させた防御用施設である「雉」だ。長さ22.4メートル、幅5.1メートル、高さ7メートルで、現存する三国時代の「雉」の中で最大規模だ。調査団はこれまで長さ850メートル程度の城壁跡と門跡、雉、「扶土」、「弓士」などの文字が彫られた城壁石を確認したことがある。

ノ・ヒョンソク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/776456.html 韓国語原文入力:2016-12-28 21:26
訳J.S(725字)

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