1500年前、百済泗ビ(サビ、ビはさんずいに比)都邑時代に戻ったようなタイムマシン遺跡が出土した。
忠清南道扶余市と百済古都文化財団は28日昼、扶余市郊外の扶余羅城(プヨナソン)跡で現場説明会を開き、百済の首都である泗ビ(現在の扶余)を外郭で囲んだ羅城城壁の遺構を公開した。扶余羅城は平壌羅城と共に朝鮮半島で最古の羅城跡に挙げられる。百済が熊津(ウンジン)(現在の公州)から泗ビに首都を移した538年前後に積んだ外郭城で、今年まで計4回の発掘調査を経て実体があらわれた。
この日最も注目を集めた遺跡は、壁を二重に積み、飛び出させた防御用施設である「雉」だ。長さ22.4メートル、幅5.1メートル、高さ7メートルで、現存する三国時代の「雉」の中で最大規模だ。調査団はこれまで長さ850メートル程度の城壁跡と門跡、雉、「扶土」、「弓士」などの文字が彫られた城壁石を確認したことがある。