原文入力:2009-07-16午前11:12:03
[マガジンesc]キム・オジュンのそんな程度アナトミー
時事探求生活2弾-辞退したチョン・ソングァン候補者 何が問題だったか?
その方の駐車博愛主義に拍手! イラスト ヤン・シホ
最近急増している了解不能,理解しがたい各種時事事件のための夏休み特集 時事探求生活 高校生隠語勉学指導 第2弾相談,さあ始めるよ。
Q 1.イ・ミョンバク大統領が公務員50万人の携帯電話に音声メッセージを送ったけれど、送られたら聞くこともせず削除するという比率が97%にもなりましたよね。大統領は公務員の首長なのになぜそうなるのでしょうか?
A 97%という件、大統領に対する支持可否とも関係がないということなんだよ。いったいなぜすぐに削除すると言っているのか。大統領、公務員の首長、そのとおりですよ。それで公務中の公務員たちに公的指示する権限が明らかにあるでしょう。公的空間で公的文書や公的命令で。でも携帯電話は個人が私費で賃借りした私的サービスじゃないですか。大統領が携帯電話料金払ってくれるのか。違うでしょ。完全な個人空間ですね。ところでなぜその私的領域を自分の意のままに侵すのかと。公務員の家であれば大統領だからと言って許諾もなしに好きなように入って大便をしてもかまわないのか。駄目じゃん。それで内容に関係なく癇癪起こしたんでしょうね。それでは大統領のメッセージが便ということなんですか。それはまあ、各自の判断に任せるよ。とにかくスパムだ。
2.チョン・ソングァン検察総長候補者が大変な論難の末に辞退したじゃないですか。何がそんなに大きな問題だったの?
そのイシューはだね。閣下が最初に樹立された国政哲学のまっすぐな基調は一寸も動揺することなく堅持されなければならないという大統領府の強固な意志が表われた作品だと見なくちゃね。事実、カン・プジャ(強富者),コ・ソヨン(高麗大,ソマン教会,嶺南出身)なら誰でも簡単に手に入れられる栄誉じゃあないからね。偽装転入したし住宅購入資金に疑惑があったし、疑わしい夫人の名品ショッピング,スポンサーと海外ゴルフ旅行したという水準の基本パッケージはカットラインに過ぎないね。その程度の決断もなしでどうしてあえてイ・ミョンバク政府のパートナーになれるか。しかも犯罪手法に最も精通した検察出身だからね。その程度では感動が足りない。
大先生は、自家用リース代納疑惑に接したのではじめて頭を首を縦にふることができただろうね。やはり専門家はディテールが違うって。そうだ。こういう新種スキル一つくらいは世の中にお披露目することができなくちゃね。特にその車は知人がその息子のためにリースしたものと言いながら、なぜあなたのアパートに登録されていたのかと尋ねられると、京畿道に暮らしている知人の息子がソウルにくる時、駐車する所がなくて自分のアパートに駐車登録してあげたという弁明に至ってはむくっと起立拍手してしまっただろうな。おー、その海や河のような駐車博愛主義。それでも疑惑が続いて、駐車するついでに自分の家に知人の息子をしばしば泊めてあげたという説明を追加することで、その慈愛深い託児活動まで公開してしまわれる。だいぶ恵み深かったね。
そして人事聴聞会で是が非でも傍点をつけて下さったでしょ。子供の結婚式を少なくとも幾千万ウォンはかかると言われる国内最高額の6星級一流ホテルの野外式場でやっても、そこを素朴に“小さな野外”と表現する格調高い叙情性を見せ付けられて、どんな宛然たる情緒的充満感にうるさい大先生だって細かくからだを震わせて仕方なく壁にもたれるほかはなかっただろうね。あーもう十分だね。これで完全になったよ。満足満足。
3.イ・ミョンバク大統領の寄付が話題になってますよね。よく話が出るんですよ。友人らとも献納だ、そうでないと言い争うんですが、ちょっと整理して下さい。
うん、その問題は用語の整理だけすれば簡単なんです。寄付や献納は財産に対する排他的所有権を放棄してその一切を第三者に譲渡することなんだよ。自身と関係がない非営利福祉団体に財産を喜んで寄付した、それは当然寄付で献納なんですね。ムン・グニョンとかキム・ジャンフンがいつもするそれですね。ところが閣下は別に財団を設立されたという話なんですよ。だからこれは自身の財団を設立するために財産を出損した、客観的にこれが的確な表現なんですね。ニュアンスが完全に違うでしょ。それでは財団というのは何か。簡単に言えば、財産を運営する法人だ。そう思えば概略合ってる。個人の所有権が財団の運営権に転換されたんだな。それで重要なのが財団の運営権なんだ。結局、誰が資金執行を決めるかということだ。もちろん財団理事会だよ。それでは閣下はその理事陣をどのように構成したんだろうか。自分の家族,友人,知人たちで。あー、これは既にたくさん見てきたシチュエーションだね。わが国の財閥たちがこのようにしてちょろまかしてきた歴史が長いですからね。私学財団らがそのようにして着服してきた歴史も長久でね。財団は税金恩恵も多くて、収益事業もできるからね。望む人に月給形式でお金もいくらでも与えることができるし。その上、財団の運営権を子供に譲ることもできるよ。財団運営権は所有権ではないので相続税もかからないんだよ。どうだ、驚いたろう。ここで、もちろん閣下は絶対そんなはずがない! という反論は可能だよ。それにはこういう再反論がもう一度できるでしょう。何を根拠で、この野郎。
←キム・オジュン
4.友人たちと話して携帯電話盗聴法というものが論難という声を聞きました。それって何ですか。
うん、それなんだけどね。‘昼間の話は鳥が聞き、夜の言葉はネズミが聞く’という私たちの社会伝来の特定動物に対する偏向的固定観念を嘆いてこられた閣下が、齧歯類をして昼の話までも残さず聴取可能にしてしまおうという一生の恨を一切れの法文に昇華させられたものだよ。だからその内容は一行に要約できるんだ。サラガブラ、メチカブラ、ビビデバビデブー,アーメン。
今日はここまで。
キム・オジュン タンジ終身総帥
お悩み相談はgomin@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/specialsection/esc_section/365954.html 訳J.S