パク・ウォンスン・ソウル市長が日本軍「慰安婦」被害者の苦しみを扱った映画『鬼郷』の上映館支援に出る意向を示した。
パク市長は18日、ツイッター(@wonsoonpark)で映画上映館情報の記事リンクとともに「もし上映館が十分に確保できないならソウル市が講堂、市民庁など傘下のすべての施設で観覧できるように努力するだろう」と明らかにした。映画振興委員会統合ネット網によると、24日に封切りする『鬼郷』は、この日を基準に全国61の上映館を確保した。大型マルチプレックスではロッテシネマとメガボックスで観覧できる。
パク市長は15日の『鬼郷』試写会に参加し「慰安婦ハルモニ(お婆さん)の耐え抜いた苦痛の重さと、それを映画で見るしかなかった恥ずかしさで二つの頬に涙が流れた」と書いた。さらに「映画『鬼郷』は歴史です。再び恥ずかしい歴史を繰り返してはならないとする私たちの恥ずかしい自己告白です。誓い」として「映画が作られ、それを見る人々がいるということだけでも私たちには未来がある」と映画観覧を薦めた。
『鬼郷』はチョ・ジョンネ監督が2002年に「ナムヌの家」での奉仕活動を通して出会った日本軍「慰安婦」強制動員被害者のカン・イルチュルさんの実話を基に書かれた内容だ。映画は1943年に15歳前後の少女が慰安所に引きずられて行きさせられた残酷な仕事を見せ、そこで亡くなった人たちの魂を映画でだけでも故郷へ連れてこようとする作品だ。
韓国語原文入力:2016-02-18 19:34