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プレミア12、韓国が初代優勝

登録:2015-11-22 00:43 修正:2015-11-22 09:09
パク・ビョンホが3点本塁打、韓国が米国に8-0で圧勝…イ・ヨンギュ、キム・グァンヒョン等、不振だった選手たちも“名誉回復”…予選で敗れた日本・米国を連続撃破
21日午後、東京ドーム球場で行われた2015世界野球ソフトボール連盟(WBSC)プレミア12大会決勝戦、大韓民国と米国の競技。4回表2死走者2・3塁で大韓民国パク・ビョンホがレフトオーバー3点本塁打を放ち、ダッグアウトに入ってチーム同僚の祝福を受けている=東京・連合ニュース)

 打率0.192(26打数5安打)。彼の専売特許であるホームランは1本しかなかった。三振は8回も喫した。 ポスティング(非公開入札、1285万ドル)で勝ったミネソタ ツインズと年俸交渉中の“予備メジャーリーガー”パク・ビョンホ(29、ネクセンヒーローズ)としては顔向けできない成績だった。 だが、彼のバットが最も重要な瞬間に火を噴いた。 パク・ビョンホは21日夜、東京ドームで行われた2015プレミア12米国との決勝戦で、4対0でリードしていた4回表、2死2・3塁で米国投手ブルックス・パウンダースの3球目(時速138キロ 真中スライダー)を打ち返し特大レフトオーバー3点砲をさく烈させた。 韓国ファンたちに与える最後のプレゼントのような飛距離130メートルのホームランだった。

21日夜、東京ドーム球場で行われた2015世界野球ソフトボール連盟(WBSC)プレミア12大会準決勝戦、大韓民国と米国の競技。4回表2死走者2・3塁で大韓民国パク・ビョンホがレフトオーバーの3点本塁打を放ち、打球を眺めている=東京・連合ニュース)
21日夜、東京ドーム球場で開かれた2015世界野球ソフトボール連盟(WBSC)プレミア12大会決勝戦、大韓民国と米国の競技。 4回表2死走者2,3塁で大韓民国パク・ビョンホがレフトオーバーの3点ホームランを打ち、雄叫びを上げている 2015.11.21(東京=連合ニュース)

 パク・ビョンホのホームランなどで韓国は米国を8対0で制圧し、プレミア12大会初代優勝を握った。日本との準決勝戦(19日)で8回まで0対3と先行されたが、9回に一挙4得点して大逆転勝利を飾った勢いが決勝戦にもそのまま引き継がれたようだった。 ヤン・ヒョンジョン、ユン・ソンミン、オ・スンファンの負傷と遠征賭博波紋で歴代最弱代表チームという憂慮され、短期間に韓国-日本-台湾-日本を行き来するハードな日程にも精神力と闘志で全員が固く団結して勝ち取った優勝だった。 B組組別予選で敗れた日本と米国を連続撃破する“復讐血戦”の完成でもあった。

21日夜、東京ドームで行われた2015WBSCプレミア12、大韓民国と米国の決勝戦、6回表に打席に立った韓国のイ・ヨンギュ=東京・ニューシス
21日夜、東京ドームで行われた2015WBSCプレミア12 大韓民国と米国の決勝戦、8回表無死1塁、イ・ヨンギュの右前安打でチョン・クンウが3塁進塁に成功した 2015.11.21【東京=ニューシス】

 今まで成績が振るわなかったイ・ヨンギュ、キム・グァンヒョンが決勝戦では力を発揮した。 準決勝戦まで打率が0.167(24打数4安打)に過ぎなかったイ・ヨンギュは、1回表無死1塁でライト・センター間を抜ける1打点2塁打を放った。 イ・ヨンギュはこの日決勝打をはじめ6打席で4回(2安打2四死球)出塁し2得点を上げた。 キム・ヒョンスは5打数3安打3打点で今大会で13打点(打率0.333)を上げる猛活躍を見せた。 代表チームの主将を務めるチョン・グンウも5打数3安打1四球で1番打者の役割を存分に果した。 今大会での打率は0.353。 日本との開幕戦、米国との組別予選で不安な投球を見せた先発のキム・グァンヒョンは、5イニングを投げ、4被安打5奪三振の無失点で名誉回復した。 投球数は72。 今大会で初めて5イニングを満たし平均自責点は3.00に下がった。 キム・グァンヒョンは7-0でリードした4回裏、無死2塁で1塁送球エラーを犯して失点の危機を迎えたが、走者の守備妨害(ライン内側走行)が宣言され失点を免れた。 送球エラーの時、2塁走者がホームを踏んだが守備妨害時の規定上、走者は投球時点のベース(2塁)に戻らなければならない。

21日夜、東京ドーム球場で開かれた2015世界野球ソフトボール連盟(WBSC)プレミア12大会決勝戦、大韓民国と米国の競技。 1回裏、大韓民国の先発投手キム・グァンヒョンが力投している=東京・連合ニュース

 決勝戦に先立って行われた3・4位決定戦では、日本が長短11安打(5ホームラン含む)でメキシコに11対1、7回コールド勝ちを決めて3位を占めた。 今大会では決勝戦と準決勝戦を除きコールドゲームのル-ルが適用される。 中田翔が打率0.429、3本塁打、15打点を記録した日本は、今大会で韓国との準決勝戦敗北を除き全勝を収めた。

 一方、この日の競技観衆は4万411人と最終集計された。大会組織委は決勝戦、3・4位決定戦を両方観戦できる“一日チケット”を販売した。 日本の3・4位決定戦競技を観た一部の日本ファンたちは、決勝戦まで観ていたが、競技が一方的になった5回から競技場を後にした。日本のファンたちは競技前の選手紹介の時、イ・デホ(ソフトバンク)の名前が呼ばれると大きな歓声を送っていた。

東京/キム・ヤンヒ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/sports/baseball/718472.html 韓国語原文入力:2015-11-21 23:03
訳J.S(2417字)

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