審判判定論難に毅然とした姿
"私自身に100点満点で120点あげたい
自分の演技を上手くできたので、それで満足
試合を恐れずに暮らせることがうれしい"
"真央にお疲れ様という言葉を伝えたい"
"バンクーバー金メダリストとして記憶されることを願いますか?"(記者の質問)
"オリンピックだけでなくとても多くの競技をしたから…" しばらく思いに浸ったキム・ヨナ(24)は 「ただ何の大会で金メダルを取った選手としてでなく、キム・ヨナという選手として記憶して欲しい」と話した。 ソチ オリンピック フィギュアの女子シングルで銀メダルを取った後 「私自身に100点満点で120点をあげたい」と言った気丈さがそのままにじみ出ている。
‘フィギュアの女王’キム・ヨナが21日(韓国時刻)2014ソチ冬季オリンピックが開かれたロシア ソチのコリアハウスで記者会見を行い、選手として最後の競技を終えた所感を明らかにした。 キム・ヨナは「全部終わって、とても気が楽で、ショートプログラムとフリー スケーティング共に失敗せずに演技を成功裏に終えられて気持ちが良く気が楽だ」としてさっぱりした表情になった。
オリンピック2連覇が有力だったキム・ヨナは、判定論難の中で合計219.11点を受け、ロシアの‘伏兵’アデリナ・ソトニコワ(18・合計224.59点)に敗れ銀メダルを首にかけた。 控室では涙を流したりもしたが、キム・ヨナはいつものように毅然とした表情だ。 キム・ヨナは 「多くの方々が私の2連覇に関心を持っているけれど、私は2連覇には全く関心がない。ただ私の最後の競技をうまく終えたかっただけであり、結果はどのように出てきても後悔しないようにしたい」と語った。 競技が終わった後にも「私が準備してきた全てのものを見せることができて満足だ」と強調した。
キム・ヨナはメダルの獲得はさておきショートプログラムとフリースケーティングで‘オール クリーン演技’で全世界に感動をプレゼントした。キム・ヨナの言葉通り、ファンたちは後日にバンクーバーオリンピックとソチオリンピックのメダリストが誰なのかは覚えていなくとも、キム・ヨナという偉大な‘フィギュアの女王’は忘れられないだろう。
論難が起きている審判の判定に対しても、キム・ヨナは「競技の開始前から不公正判定に対する心配は多かったが、私は私の演技がうまくできたからそれで満足だ」として意に介さないと話した。 キム・ヨナは「金メダルや2連覇に対する欲がなかったから気にしなかった」と話した。 キム・ヨナは「ショートプログラムの雰囲気から見て、良い点数は出てこないと予想はしていた。それで２位になった時もそんなに驚きはしなかった。 ひたすら金メダルを取るために来たのではないので気にしなかった」と話した。
キム・ヨナは最も記憶に残るライバルとして躊躇することなく浅田真央(24)を挙げた。 キム・ヨナは「真央ともう競争はできないと思うが、私たち二人ほど長期にわたって比較され競争してきた選手たちはいないだろう」と話した。 また 「フリースケーティングのために、からだをほぐしに出てきた時、浅田が泣いていたので私もややこみ上げてきた。 私たち二人はお互いに似た状況で競ってきた。 日本で最も注目される選手であり、私も韓国で大きな関心を持たれてきた。 浅田の心情を理解できる。 この間、お疲れ様と言ってあげたい」と付け加えた。
選手として、その誰よりも光栄な名声と愛情を一人占めしたキム・ヨナだったが 「試合に対する恐れを持たずに暮らせて、この間選手としては生きていくのに制約が多かったが、そういうことから抜け出せるようになった」として、新しい人生に対する期待感を見せた。 キム・ヨナは「以前は太るかと思って制約があったが、この頃はむしろ肉は太らず筋肉もあまりできないので肉を義務的に食べる時もあった。 からだの管理にも毎日一つ一つ気を遣わなければならなくて鋭敏にならざるをえなかった。 ささいなことでもストレスが多かったようだ」として幼い頃から今までの選手生活の苦衷を吐露した。 今後の計画を尋ねる質問に対してキム・ヨナは 「まだ特別なものはない。 オリンピックが終わったのでいろいろ忙しいことがあると予想するが、まだ具体的にはなくて一応は休みたい」と話した。
キム・ヨナは最後に「私がうまくできた時もできなかった時も、等しく応援して愛してくださったファンの方々に感謝する」として記者会見を終えた。
ソチ/ホ・スン記者 raison＠hani.co.kr
訳J.S(2241字)
