韓国の報道写真
韓国カメラマン協会 編
ヌンビッ・2万9000ウォン
1974年8月15日ソウル獎忠洞(チャンチュンドン)国立劇場 光復節記念式場。朴正熙大統領が記念演説を読んでいるその時、銃声が行事会場を揺るがした。 締め切り時刻に追われた夕刊の新聞記者たちが行事開始と共にいくつかのカットを撮って直ちに撤収してしまった後にも現場に残っていたイム・ヒスン記者は世界的なスクープをした。 ムン・セグァンが撃った銃弾に撃たれ倒れる大統領夫人 陸英修(ユク・ヨンス)氏を当惑気に見下ろして、どうすればよいか分からずにいる閣僚、銃を構えたまま防御姿勢を取った警護員、演壇の後で身を隠した大統領周辺を庇う別の警護員。
一枚の写真が時には百の言葉より雄弁だ。 警護員が撃った銃に当たり亡くなった合唱席の女子高生チョン・ボンファさんを抱いてどこかに走って行く人を撮った場面もある。 その2年前の1972年、7代大統領就任宣誓をする朴正熙大統領、その横の陸英修氏、すぐ後方の長女、朴槿恵(パク・クネ)氏。 そしてその年の10月17日、光化門(クァンファムン)に出動した戦車。 維新憲法賛否国民投票箱に票を入れる大統領夫妻とその間に立ってその日初めて投票権を行使する朴槿恵氏。 そして、その年末の第8代大統領就任式。 1979年の宮井洞(クンジョンドン)暗殺事件、キム・ジェギュの現場検証、全斗煥の登場、12・12クーデター。 日刊紙、通信社、出版メディアカメラマンが撮った1967~1979年の各分野の主要事件を入れた1968~1980年<報道写真年鑑> 13冊から選んだ写真を構成した。
ハン・スンドン記者 sdhan@hani.co.kr