5・18光州(クァンジュ)民主化抗争を素材にしたミュージックビデオが人気突風を起こしている。
新人グループ‘スピード’のミュージックビデオ‘悲しい約束’は7日昼12時に音源が公開されるやいなや音源サイト‘メロン’でチャート10位圏に進入した。 同じ時刻にリリースされたミュージックビデオは公開されて2日も経たずユーチューブでの照会数が20余万件に達している。
‘悲しい約束’は5・18光州民主化抗争当時、手当たり次第に学生たちを逮捕した軍にガールフレンドたちが連行されて行き、彼女たちを守るために2人の男子高校生が命を捧げるという内容だ。 国民的妹パク・ポヨン氏がシナリオを読み、作品性にほれ込み出演料を受け取らずに主演として熱演した。 俳優チ・チャンウク、ハ・ソクジン氏は制服を着て武装した軍人に対抗するあどけない高校生役で登場する。
‘スピード’の所属会社であるコアコンテンツメディアは発砲場面と強制鎮圧場面などを実感できるよう表現した後、自発的に19禁審議を申請したことで一層話題になっている。 コアコンテンツメディア広報チーム関係者は「高校生が武器を持つ場面が出てくるので19才以下観覧禁止判定を避け難いと考えたが、幸い映像物等級委員会で最終的に15才等級を下した」と明らかにした。 しかし、あらすじ上 欠くことのできない部分であるためそのまま押し進めた」と話した。 ミュージックビデオには実際の戦車が登場し、700人余りのエキストラが軍人およびデモ隊として出てくるなど、1980年光州の姿を写実的に描いた。
‘悲しい約束’はコアコンテンツメディアのキム・グァンス代表の好みがそっくりにじみ出た作品だ。 コアコンテンツメディアはドラマ‘明成(ミョンソン)皇后’の主題歌‘私 行くから’と、チョ・ソンモの‘ご存知ですか’ミュージックビデオを製作して多くの話題を集めた。 ‘私 行くから’は明成皇后殺害事件を、‘ご存知ですか’はベトナム戦争を背景としている。 ‘悲しい約束’はコアコンテンツメディアが歴史的悲劇を素材に作った3番目の作品であるわけだ。 キム代表は新人のミュージックビデオには異例と言える7億5千万ウォンを投資して、‘悲しい約束’ミュージックビデオに対する愛情の深さを表わした。
‘悲しい約束’のあらすじはメガホンをとったチャ・ウンテク監督が直接書き、チャ監督はティアラ(T-ARA)の‘ローリーポーリー’、ワックス(WAX)の‘化粧を直して’等のミュージックビデオを演出した。
チョ・エジン記者 jiny@hani.co.kr 写真.ユーチューブ キャプチャー画面