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韓国映画 観客 1億人時代…低予算・独立映画 依然として‘陰’

登録:2012-11-19 23:33 修正:2012-11-20 05:52
10年間で観客倍増
今年封切り作 9編が400万人以上
韓国人 映画観覧回数‘世界4位’
30-40観客の力も主要な特徴
今年、韓国映画の年間観客1億人突破が確実視される。 写真は10月21日ソウル鍾路区(チョンノグ)のある映画館を訪れた市民が<光海、王になった男>のチケットを買うためにならんでいる. ニュース1

韓国映画が年間観客数‘1億人時代’を開いた。

 今年劇場で韓国映画を見た観客は18日までに9960万人(映画振興委員会統合コンピュータ・ネットワーク集計)で、20日に‘1億人突破’が確実視されている。 1億人は歴代の最大好況期であった2006年の9791万人を超える数値だ。 2002年の5082万人に比べて10年で2倍に増えた。

 韓国映画は今年初めから着実に観客を集めてきた。 社会性が濃厚な<折れた矢> <犯罪との戦争>と、<建築学概論>(メロ) <私の妻の全て>(ロマンチックコメディ) <風と共に去りぬ>(コミック史劇)等、完成度の高い多様な毛色の映画が400万人以上を集めて興行し、7月に封切りした娯楽映画<泥棒たち>が1298万人を集めた。 9月に封切りした<光海、王になった男>(1196万人)が今年2番目の1000万人映画になったのに続き、劇場のオフシーズンである11月に500万人を超した<オオカミ少年>まで、400万人を超えた韓国映画は9編にもなる。 韓国映画の占有率は<王の男>、<怪物>がそれぞれ1000万人を超した2006年に63.6%まで上がった後、2007~2010年には50%を切り、昨年は51.8%へ回復し、今年は2・8月にそれぞれ70%台まで急騰した。

 特に<アベンジャーズ>(707万人) <ダークナイト ライズ>(639万人) <アメージング スパイダーマン>(485万人)等、米国ハリウッド ブロックバスターの攻勢の中でも強勢を続けた。

 このような興行はジャンルと素材が多様化し、企画力が高まった韓国映画に観客が積極的に呼応した結果という分析だ。 キム・ポヨン映画振興委 映画政策センター長は「2006年以後、韓国映画バブルが消えると映画関係者の間で損失を減らそうとする自省が働き、企画とシナリオの完成度が硬く熟した時に投資家を求めて製作に出た結実が今現れているようだ」と話した。 彼は「今年、韓国人1人当り年間平均映画観覧回数は3.12回で、米国・フランス・オーストラリアに次ぎ世界4位だ。 (音楽・演劇・ミュージカルに比べて)映画観覧料が8000~9000ウォンと安いうえに、韓国映画の質的発展と観客の観覧欲求が相まって観客層が拡大した」と説明した。

 主に10~20代に留まっていた映画主消費層が30~40代まで拡大したことも要因に挙げられる。 韓国映画市場が急成長した1990年代後半に10~20代を過して映画観覧に慣れた人々が30~40代になり、そのまま映画の主観客層として吸収され観覧層が広がったという分析が出ている。 映画前売りサイト‘マックスムービー’キム・ヒョンホ室長は「かつて<銀杏の木の寝台> <シュリ> <親友>を10~20代で観た人々が今は30代半ば~400代初盤になったが、(かつての30~40代に比べて)これらの人々の映画観覧が増えたことが大きな力になっている」と話した。

 外国映画まで含めた観客数も18日までに歴代最多の1億6882万人を記録した。 キム・ヒョンホ室長は「今年1億8000万人は確実に超す。 文化消費層は一度拡大すれば急には減らない特性があるので、当分この傾向が続く可能性が高い」と話した。

パク・ポミ記者 bomi@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/culture/movie/561397.html 韓国語原文入力:2012/11/19 22:42
訳J.S(1644字)

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