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サイ 音源収益 外国では数十億なのに国内では‘ネズミの尻尾’

原文入力:2012/10/04 21:44(1701字)

サイ‘江南(カンナム)スタイル’熱風後、困った真実
1曲当たりダウンロード 1.29ドル 対 10.7ウォン
国内著作権料収入 3600万ウォン 推定
月決め定額制が音源サイトだけを肥やす
外国は収益の70%が歌手・製作者に
‘著作権法改正案’国会発議 予定

 歌手サイの歌‘江南(カンナム)スタイル’の音源収入が外国では‘大当たり’を取ったたのに反して、国内では‘ネズミの尻尾’水準に止まったことが調査され、その理由に関心が集まっている。

 国会文化体育観光放送通信委員会所属ナム・ギョンピル セヌリ党議員は4日、文化体育観光部に提出させた‘デジタル音楽市場現況および改善法案研究報告書’を引用して「サイが国内音源販売で受け取ることになる著作権料収入は3600万ウォンに過ぎない」と明らかにした。

 報告書によれば、‘江南スタイル’は国内統合音楽チャートである‘ガオンチャート’で去る9週間連続1位を占めてダウンロード286万件、リアルタイム リスニング2732万件を記録した。 国内音源市場の1曲当たり平均著作権料がダウンロード10.7ウォン、リアルタイム リスニング0.2ウォンであるため著作権料収入は3600万ウォンと推定されると報告書は説明した。 著作権料の他に歌を歌った歌手に戻る持分もあるが、これもまた数千万ウォンにとどまるものと予測される。 ‘江南スタイル’を流通するKMPホールディングスのイ・スンジュ理事は「‘江南(カンナム)スタイル’の国内音源売上は5億ウォンに満たないと予想している」と話した。

 これに反し、外国音源売上は多くて300億ウォン以上とまで予想されるとイ理事は展望した。 米国だけで毎週最大20万~30万件ずつダウンロードがなされるなど、販売量が数百万件に達する上に、米国アップル社の音源サイト iTunesで‘江南スタイル’が1.29ドル(1400余ウォン)で販売されているためだ。 外国で1曲当たりの音源価格は少ないもので1000ウォン内外、多いものでは2000ウォンを超えている。 外国では収入配分でも音源サイトが売上の30%を持ってゆき、残りの70%は製作者・歌手などに戻るのが普通だ。 従ってサイには少なくとも100億ウォン以上が還元されるものと見られる。

 国内ではダウンロードが600ウォンに策定されているが、低価格型月決め定額制が市場の90%以上を占めているため1曲当たり価格が60余ウォンまで下がる。 毎月1万ウォンで無制限リアルタイム リスニングと150曲ダウンロードが可能な商品が代表的だ。 その上、売上の40~57%を音源サイトが持っていく。 世界的に類例を探しがたい定額制商品は市場を主導するメロンなどの移動通信社系列の音源サービス業者と、関連規定承認権を握っている文化部の意が合致した結果だ。 今年前半期に韓国著作権協会など音楽家の要求で文化部と関連業界が定額制廃止問題を議論したが、既存体制を維持するものの来年からは価格を若干上げることにするにとどまった。

 音楽家の反発が強まると政界はこのような意見を受け入れ、法改正に乗り出す動きを見せている。 チェ・ジェチョン民主統合党議員は文化部が音源使用料徴収規定に対する承認権限条項をなくす著作権法改正案を発議する予定だと去る3日明らかにした。 法案が改正されれば音源サービス業者と製作者・歌手が自律的に音源価格体系を定め、外国のように個別曲価格を別に付けたり定額制廃止も可能になると音楽家たちは期待している。 チェ議員室は4日午後、ソウル、汝矣島(ヨイド)の国会議員会館で公聴会を開き、専門家の意見を集約した。 ナム・ギョンピル議員など与党でも音源市場正常化の必要性を提起しており、実際に制度改善につながるかが注目されている。

ソ・ジョンミン記者

原文: https://www.hani.co.kr/arti/culture/music/554373.html 訳J.S