原文入力:2012/02/29 17:31(1165字)
←チン・ヒョンソプ(74)氏
"帰農を考える退職したあなた、腰が痛くて農作業はできないというあなた、他でもありません。イチゴ農作業です。イチゴの水耕栽培"
去る24日、全北(チョンブク)、益山市(イクサンシ)、朗山面(ナンサンミョン)、朗山里のあるビニールハウスのイチゴ畑。 ‘イチゴ 水耕栽培 4年目’というチン・ヒョンソプ(74・写真)氏が、よく来てくれたと言ってイチゴジュースを何度も勧めながら話してくれた。
"私が全北でイチゴ水耕栽培の第1号です。退職してあれこれやってみたが、齢70にしてこれに出会い、アーこれこそまさに老人向きだなとはっきり感じましたね。" 獣医師出身のチン氏は70才を過ぎて帰農して、イチゴ農作業に接し‘イチゴ水耕栽培’伝導師に変身した。水耕栽培をどうしてそんなに老年層の農作業として強力推薦するのだろうか?
イチゴの苗木を土に植えずに80㎝以上の高さに水耕施設(ベッド)を設置し栽培する方式だ。すべての作業で腰を曲げる必要がなく、立って行うので作業能率が高くて、老弱者でも気楽に出来るという。また、土壌栽培に比べて炭そ病などの被害や商品不良率が大きく下がるという長所がある。5~6年前から普及し始め、以来全国のイチゴ農家に拡大普及中の農法だ。親環境農薬を使い清潔に管理されたイチゴを収穫でき、収穫体験のお客さんも多い。
"私がイチゴ農民だから言うわけではないんです。温度調節、葉・花の間引きなどさえ気を遣って管理すれば、老人の仕事としてこれほど良いものはありません。何よりも腰が痛い仕事がないのですから" チン氏は "適当に運動にもなって適当に頭も使い勉強もしなければならないので、老人層の農作業としては最高" と主張した。それほど力もいらず、畝の間隔さえ広くすれば車椅子に乗った障害者でも仕事が出来るという。
初期設備投資費用は坪当たり20万ウォン程度で土壌栽培よりはやや多くかかるが、施設管理や収穫、所得などを考えれば老年層が新たに挑戦してみる価値があるというのがチン氏の説明だ。 チン氏は200坪のハウス5棟を管理して昨年は1億ウォンの所得を上げたと語った。
最近になってどんどんマスコミにも登場する退職を控えた‘ベビーブーム世代’の方々。 食堂開店ばかりを考えるのではなく "腰も頭も痛くならない" イチゴ農作業にも関心を持ってみるのは如何?
イ・ビョンハク記者 leebh99@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/specialsection/esc_section/521335.html 訳J.S