反面‘朝鮮・中央・東亜放送’にふさわしく、保守的・扇情的な指向は遺憾なく現れた。4局すべてが流した朴槿惠 ハンナラ党議員のインタビューが代表的だ。 彼女が有力なハンナラ党大統領候補である以上、インタビュー自体を非難するものではない。 だが、常識を備えた言論ならば公正性と公共性の原則を失ってはいけないのに、朴元代表に対する攻勢的な質問は見られなかったし、彼女の政治的抱負を伝達したり、身辺雑記的な好奇心を充足させたりする内容しかなかった。
特に<TV朝鮮>が朴元代表の画面につけた‘蛍光灯100個をつけておいたようなオーラ’という字幕は顔が赤くなる‘朴飛御天歌’(訳注・朴氏の賞賛歌)として韓国の言論史にいつまでも広く伝えられるだろう。 <毎日放送>も‘微笑が美しいあなた、あなたの微笑が大韓民国の未来を変えることを願います’という露骨な称賛の字幕を流した。
<チャンネルA>が特ダネとし報道したカン・ホドン氏のチルソン派-ヤクザ会合出席の映像は扇情主義の典型という論議を呼んでいる。 カン氏が高等学校3年のとき、相撲大会の団長について行った食事会が暴力団の結縁式出席として誇張した印象が強いためだ。 インターネットでは、一時引退中のカン氏が総編に出演しないことに対して攻撃した記事ではないのかという疑惑まで出回る。 また<朝鮮日報>は一昨日付の1面に“TV朝鮮の9時ニュースでキム・ヨナがアンカーとしてニュースを進行する”と宣伝し誇張広告という赤恥をさらした。 よほどでなければ、キム氏の所属会社が‘キム・ヨナの総編チャンネル ニュース アンカー起用説にあきれる’として報道向け資料を流さなかっただろう。
総編は初放送から言論としての公的な責任感は全く見られなかった。 画面が途切れるなどのトラブルが続出し、その上に再放送で時間つなぎに汲々とした。 政府の御用言論機関があれほど無理をして拙速にスタートさせたために、このように低質で不十分な放送が演出されたのはある意味で当然だ。
原文: 訳T.W