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[社説]ソウル教育庁が犯した‘教権殺害

原文入力:2008-12-11午後10:11:14

ソウル市教育庁が全教組所属教師7人を罷免・解任するなど重い懲戒をした。去る10月一斉試験形態で行われた学業達成度評価の時一部学生と父兄が申請した体験学習を許諾して考査を受けないようにしたとのことで、懲戒理由から公平性に至るまでわい曲と便法で綴られている。
市教育庁は彼らが学校長の決裁が必要な家庭通信文を発送して、子供らが評価に参加しないように誘導したと主張した。だが教師たちは決裁の必要がない担任からの手紙形態で一斉試験の意味などを紹介し選択権の存在を告知しただけだ。また評価に参加しない学生たちを無断欠席として処理するようにしたと主張した。しかし体験学習申請者を無断欠席として処理するように要求したことは市教育庁だった。理由からしてでたらめであった。

あえて問題と見なそうとするなら、父兄と学生の権利の選択権の存在を知らせたという事実だけだ。これまで教育の自律性,父兄と学生の選択権を不断に強調してきたイ政府やソウル市教育庁が一斉試験に対してだけは父兄学生の選択権を否定したわけだ。たとえそれが問題だとしても教師に死刑宣告に等しい罷免・解雇の重い懲戒をするに値した理由とはならない。教育科学技術部は退出対象非適格教員の条件として試験問題流出および成績操作,性犯罪,金品授受,常習的な暴力などを挙げた。どこに該当するのか。公平性だけについてみればソウル市教育庁はほとんど無法者だ。ソウル市教育庁は国家清廉委員会の市・道教育庁清廉度評価で2年続けてビリだった。それだけ教職員や財団の不正に寛大だった。特に常習痴漢や金品授受にまで警告懲戒をした。

多くの国民は一斉試験に対して競争教育を深化させ子供たちの創意性と潜在力開発を阻害して、私教育費だけ増やすと憂慮する。憲法は教育の自主性,政治的中立,専門性などを明示している。これを保障するための教師の自律性は教権の核心だ。問題のある教育政策に対して合法的な方法で問題を提起するのは正当な教権行使であるのに、これを罷免で罰したのでは教権殺害と言わざるをえない。

‘リトル イ・ミョンバク’と呼ばれるコン・ジョンテク ソウル市教育長は今回の事態を通じて、イ政権の反民主性,反教育性を残らず表わした。あえて1980年代全教組教師大量解雇事態を思い出さずとも、これに対する歴史的審判は十分に予想できるだろう。

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/327154.html

原文: 訳J.S