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[社説]‘68革命’に似てきた‘1対99’反対デモ

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/499764.html

原文入力:2011/10/07 19:16(1117字)


1968年3月、フランス、パリ近郊のナンテール大学で新しい運動が起きた。 その大学の社会学徒が率いた‘3月22日運動’は 「我々は資本の番犬にはならない」と宣言した。その年の5月、学生たちが立ち上がった。 歴史的な‘68革命’の始まりだ。 運動はヨーロッパ全域に広がり全世界へ広がった。この反体制運動は結局、ドゴール体制を押し倒し、人々の意識世界とヨーロッパの文化地形図を変え世界を揺るがした。

‘1対99’が象徴する深刻な貧富格差と蔓延した失業に抗議する米国の青年たちが9月中旬ニューヨークから始まった街頭デモが一波万波に広がっている。「ウォール街を占領せよ!」という彼らのスローガンは資本を守る番犬にはならないという68革命のスローガンと似ている。去る5日のニューヨーク2万人デモに続き6日にはワシントンなど米国全域の20余都市にデモが広がった。世界主要国の都市でも同調デモを行ったり行う準備をしている。15日には世界同時デモまで予定されている。尋常なことではない。


青年たちが始めたデモは今や労働組合と市民運動勢力が加勢し、政界までが関心を傾け始めた。拡散・深刻化されながら世界的次元の‘運動’に進化している。まだその終わりも分からないデモの威力と波及効果を誰もが鋭意注視するほかはない。 富者増税を拒否する共和党と持てる者に対するデモ隊の拒否感は結果的にオバマ政府に有利な状況を作っている。 政界の状況が米国と似ている我々も注視しなければならない内容だ。


だが、デモは依然として政党とは関係のない個人たちの自発的参加が中心をなしていて、指導部は別にない。8月上旬、英国、ロンドン デモの影響を受けた今回のデモ参加者は‘アラブの春’とエジプト民主化の聖地となったカイロのタフリール広場デモをモデルとして挙論した。非暴力と自発性、脱中心的なこのモデルは私たちにとっては全く不慣れなものではない。2008年、野火のように広がったソウルの‘ろうそくデモ’が事実上その典型だった。‘ソーシャルネットワークサービス’(SNS)を積極的に活用したことも似ていた。


ロンドン、ニューヨーク、エジプト、そしてソウルのデモは全て深刻な貧富格差と抑圧、疎通不在などに対する拒否であり抵抗だという点で共通点がある。似た状況を触発した68革命のように、今回のデモも既成体制を覆すかが注目される状況だ。


原文: 訳J.S