原文入力:2011/08/28 19:24(1158字)
クァク・ノヒョン ソウル市教育長が昨日 記者会見を行い、昨年6・2地方選挙当時に教育長候補を辞退したパク・ミョンギ教授に2億ウォンを与えたと明らかにした。その一方で、候補単一化の代価ではないと主張した。パク教授が教育長出馬過程で多くの借金をし苦しんでいることが残念でお金を支援したということだ。だが、クァク教育長のこういう釈明は理解し難い。クァク教育長は今後進行される検察捜査結果にともなう応分の責任を負わなければならないだろう。
クァク教育長は候補単一化過程で代価に対する何等の約束もなかったと強調した。そのような可能性が強いと見る。当時、単一化は市民社会元老らの仲裁で行われた。たとえパク教授が辞退の代価を要求したとしても、そのような約束が明文化されうる状況ではなかった。それでもすべてのことが解明されるわけではない。明らかな事実はその後にクァク教育長がパク教授に2億ウォンを与えたということだ。単一化当時に代価の約束がなかったと言っても、後になって2億ウォンを与えたことが問題にならないということではない。
善意で2億ウォンを与えたということも素直に受け入れ難い。クァク教育長は個人ではなくソウル市教育長という重大な責任を負っている公人だ。2億ウォンの金を受け取ったパク教授もただの個人ではない。二人の関係は昨年教育長候補選出当時に競争者であったが、ひとりは教育長に当選し ひとりは辞退した特殊な間柄だ。こういう間柄で個人的な善意で2億ウォンを与えたということを誰がうなずくだろうか。
法学教授であったクァク教育長が‘人情ある法’を掲げ2億ウォン支援に不法性がないことを強調することも苦しく見える。もちろん実定法を文字どおり現実に適用する場合、社会があまりにバサバサして人間的な側面が度外視される副作用はありえる。だが、それは社会的弱者に対して適用される論理だ。国民の模範にならなければならない高位公職者には、むしろより一層厳正に法適用をしなければならない。
オ・セフン ソウル市長の辞退直後に本格化した今回の捜査はその着手時点からして政治的意図が疑われる。だが、クァク教育長が‘真実’を明らかにした以上、それに対する検察捜査と法的判断だけが残ったようだ。検察は政治的意図を徹底的に排除し法と原則にともなう捜査をしなければならないだろう。クァク教育長も司法当局の判断に従うべきだが、司法的判断が下されるまで待たなければならないかは慎重に考慮することを望む。
原文: 訳J.S