原文入力:2011-03-30午後07:55:30(1719字)
←ウ・ソクフン2.1研究所所長
京畿城南、盆唐乙区補欠選挙と関連して意見を出してくれという要請を先日受けた。私は今回はハンナラ党が難しいだろうと返事した。理由は天安艦のためだ。私は天安艦事件は北韓がやったことかもしれないと考えるが、政府が出した公式的な説明はどうも信じられない、その程度の立場だ。ところで天安艦の本当の社会的効果は北韓リスクというものを現実に引き寄せたことだ。遠方の危機ではイデオロギーがよく通じるが、近いところの危機はイデオロギーよりは現実的な問題となる。盆唐も北韓の長射程砲の射程距離内に入っている。危機が深刻化されれば、最早イデオロギーよりは安全性を選択することになる。
ハンナラ党には不幸なことに今回の再補欠選挙は天安艦1周忌と相まって忘れられていた恐怖を再び思い出させる契機となった。次の総選挙は? 天安艦2周忌とぴったり重なっている。次の総選挙を予想すれば、おそらくソウル以南の一部の後れた京畿道地域の他にはハンナラ党議員の再選がとても難しくなるだろう。野党が何かを良くやったということではなく、北韓による脅威のためにそうなのだ。延坪島の次は? 人々は天安艦の話を聞く度にそう考える。
長期的に韓国で最も安全な土地は? 財産が100億ウォンを越せば、その時から人々は‘戦争のない地域’で自身が居住することを考え始める。世界で最も安全な地域はスイスのチューリッヒとローザンヌと知られている。オードリー・ヘップバーンなどの金持ちが老年をスイスで送る理由は単にそちらが所得税が低いためだけではないようだ。それなら韓国で最も安全なところは? 2つの関数だが、北韓の長射程砲の射程距離と原子力発電所からの距離を金持ちたちは問い詰める。戦略的にソウルを撃ち、原子力発電所を撃つ。戦争が起きれば北韓の戦略的打撃地はこういうところだ。忠北と忠南の数ヶ所がこういう‘安全な地域’に該当する。
ソウルを撃てばすぐにも戦争だ。それで延坪島を打撃対象に選択したのではないだろうか? それならソウルを除く最高水準の目標は? それはソウルから遠く離れている原子力発電所だ。もちろん北韓としても政治的負担は大きいが、彼らがいつも合理的に判断するという保障がないではないか? 我が国の電源構成は統合型なので、原子力発電所一つが停まれば電力網全体が停止する危険がある。原子力発電所にミサイルが落ちようが、自爆攻撃をしようが、原子力発電所は常に非対称戦争での攻撃目標首位の一つだ。十分に苦痛ではあるが、それでもソウルを攻撃したのではないため、すぐに戦争に入るには若干曖昧さがあると北韓が判断する可能性がある。戦争勃発時には無条件に原子力発電所から撃つだろうが、緊張状況でも攻撃威嚇は今なお残る。ヨーロッパの原子力発電所でもテロ発生が常にリスクの一つとして検討されている。
盧武鉉政府時期に原子力発電所を増やすことを基本計画として立てた時には、北韓リスクということは全く検討もしなかった。事実、その時期には北韓と韓国が全面的に撃ちあうなどということは原子力発電所専門家たちが予想することもなかった。しかし今は違う。実際に日常で人々が自分の家が長射程砲の射程距離内にあるのか、原子力発電所からどのくらい離れているのか、こういうことを悩み始めた。
さあ、私たちの原子力発電所! 統一前には新規増設はしてはならない。地震が問題なのではない。<朝鮮日報>の主張するとおり、最も極悪非道な軍事集団と私たちは同居中だ。それなのにどうして信じて原子力発電所を増やすのか? 江原道原子力発電所? 打撃対象筆頭になりたいのか? 北韓がまさか江原道の原子力発電所には砲を撃たないだけの良識を持った集団だと言うのか、そうでなければ統一前には原子力発電所は駄目だと言うのか、それでこそ話になるのではないだろうか?
原文: https://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/470669.html 訳J.S