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[社説] 統帥権者は謝罪し、指揮部は軍法会議に回付せよ

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/425277.html

原文入力:2010-06-11午後09:20:51(1107字)

イ・サンウィ合同参謀議長が天安艦沈没当日夜、酒に酔泥酔していた事実が明らかになった。軍の危機対応態勢と規律に深刻な疑問を呼び起こす事態だ。当然真相を徹底的に調査し公開し厳正に問責しなければならない。

イ議長は洋酒などを10杯ほど飲み泥酔した状態で事件当日夜10時42分頃に国防部指揮統制室に到着し長官主管会議に10分ほど参加した後、事実上仕事をせずに寝たと軍消息筋らは話す。彼はまた、指揮統制室を空け自身がきちんと状況を指揮したように後ほど文書を整えたという。合同参謀議長は全軍に対する作戦指揮権を行使する軍令権者だ。そのような人が危機状況で酒に酔い相当な時間にわたり指揮統制機能を放置していたというのでは考えただけでもゾッとする。全軍の作戦態勢に空白を招くことになるためだ。

監査院はこういう情況を李明博大統領に報告したという。ところが監査院は一昨日の発表でイ議長の‘個人的責任’を言及しながらも、具体的行跡公開は拒否した。監査院はまた、イ議長をはじめとする軍指揮部の人々に対し軍人事法による懲戒要請事実だけを明らかにした。一部の人々に対し軍刑法適用を要求した事実を昨日一歩遅れて公開したが、軍指揮部を庇おうとする中途はんぱな態度がにじみ出ている。軍刑法は軍務怠慢と虚偽命令、通知、報告などを処罰するよう規定している。今からでも監査院は問題の核心であるイ議長の個別行跡を追加公開し軍刑法を適用し厳重に問責するようにしなければならない。合同参謀は‘イ議長が酒は飲んだが指揮機能は維持していた’というが、納得するには難しい。酒をそのように飲んで、意志決定をするということ自体が危険なことだ。

こういう状況でも大統領府ではキム・テヨン国防長官の留任論が出てきているという。天安艦事件の後続対応がうまく、大統領の信任を買ったという話も飛び交う。とんでもない。イ大統領は軍がこんな状態にまで動揺したことに伴う責任を問いキム長官を解任してこそ当然だ。

大統領と大統領府が軍掌握能力に弱点を現した点も大きな問題だ。事件初期、イ大統領は大統領府バンカーで4回も会議を主宰しながら状況に直接関わった。だが、結局、軍指揮部が操作した虚偽情報を土台に右往左往し国民には対応がきちんとしていると虚偽発表までした格好になった。軍統帥権者として李明博大統領の謝罪が必ず必要な所以だ。

原文: 訳J.S