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[社説] キム・ジェチョル社長, 文化放送 潰そうと決心したのか

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/416502.html

原文入力:2010-04-16午後09:08:28(1135字)

<文化放送>労組がストライキに入り10日を越えたが、キム・ジェチョル社長は会社の外ばかりを回っている。長期化するストライキを解決しようとする試みさえ放棄したような姿だ。このまま行けば公営放送の一つの軸をなす文化放送が元に戻せないほどに壊れてしまうのではと心配だ。公営放送は公共の資産であるだけにキム社長のこういう無責任な行動は黙って見過ごせない。彼には文化放送社長の資格がないという事実が今一度確認されている。

事態がこのような状況に達するや、職務幹部たちまでが声明を出すなど、内部の反発が大きくなっている。テレビ製作本部職務部長たちが一昨日声明を出したのに続き、昨日はディレクター協会・技術者協会・アナウンサー協会など職能団体が共同声明を出した。先立って文化放送に入社し20年を越える社員たちも相次ぎ声明を出した経緯がある。これらの主張は終始一貫している。今回のストライキの責任がキム社長のファン・ヒマン副社長任命にあるとし、任命撤回で事態を解く糸口を見つけなければならないということだ。また文化放送人事に権力が介入したと話し、波紋を起こしたキム・ウリョン前放送文化振興会理事長を告発することにより失墜した地位を回復しなければならないともした。

文化放送内部が燃え上がっているがキム社長はどうしようもないことにばかり関心を注いでいるようだ。労組は「キム社長が去る9日、故郷の慶南泗川を訪ねたことが明らかになった」とし「会社よりは地方区取りまとめに熱心」と批判した。労組は「キム社長の格別の地方区取りまとめは昨日今日に始まったことではない」として「地域政界では(キム社長が) 2012年の総選挙に出馬するという噂が広まっている」と主張した。会社内外の批判を押しつぶし社長の席を守っているのが政界進出のためではないかと疑わせる内容だ。これが事実ならばキム社長は文化放送を2度壊すわけだ。公営放送の人事に権力核心部の息が作用するのも問題だが、社長が放送を政治的に利用することも並大抵のことではない。永らく放送記者として働いてきたキム社長がこれを知らないはずがない。

キム社長は今からでも会社に戻り、事態を収拾しなければならない。事態収拾の第一歩はファン副社長任命撤回で、その最後は組織取りまとめた後にキム社長が自ら退くことだ。もし文化放送を正しく立て直す意志も自信もないならば、それ以前でも早く退くことが正しい。

原文: 訳J.S