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[社説]自浄能力ない進歩政党の存在理由とは?

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/544496.html記事登録:2012/07/26 21:23(1401字)
 統合進歩党のイ・ソクキ、キム・ジェヨン議員に対する除名案が昨日開かれた議員総会で結局否決された。在籍議員13人中過半数に足りない6人の賛成だけにより、除名案を可決することはできなかった。当初賛成すると発表されたキム・チェナム議員の棄権によって議決に必要な7人の賛成を得られなかったのだ。統合進歩党の将来に濃厚な暗雲が立ち込めたわけだ。   二人の議員の除名案の否決は統合進歩党正常化に対するほのかな希望まで押し倒す事件に違いない。二人の議員に対する除名の手続きは比例代表選挙戦の不正の波紋と中央委員会の暴力事態などによって落ちるところまで落ちた党の地位を少しでも挽回するための決め手だった。二人の議員の除名はまた過去の党権派に代表される進歩政治の後進性を清算するための目に見える象徴的な第一歩だった。
 いったい今やどんな顔によって国民に対するということなのか。比例代表選挙戦の不正に対する政治的責任問題一つ決着させられなくてどのように党刷新をするということなのかと、もどかしいばかりだ。総選挙の際に国民の前に示した比例代表名簿に問題があっただけに、これを謝罪する次元で候補たちが辞退しようと言っておきながら、今になってなかったことにしてしまった。これが公党として正しい態度ではないはずだ。
 イ・ソクキ議員は除名案が否決された後 "真実が勝利して進歩が勝利した" と話したという。イ議員らしい話だ。イ議員が考える進歩が何か、真実が何か気になる。愛国歌よりアリランがましで、従北(訳注・北朝鮮シンパ)より従米(同・過度の親米)が問題という発想が進歩ということなのか、まったく理解できない。また比例代表選挙戦が誰も責任を負うべき必要がない欠点のない選挙戦であったというのか、党内の暴力事態に対する責任は誰が負わなければならないのか問いたい。除名案の否決をめぐって国民の前に頭を下げても不十分な時に誰が誰に勝利したというのか、混乱するばかりだ。イ議員の発言は真に国民に仕える姿勢と見るのは難しい。
 シム・サンジョン院内代表が今回の事態に責任をとって辞意を表明したという。 今回の事態に対してシム院内代表はもちろんカン・キガプ代表も重い責任を感じなければならないだろう。党がこのような有り様になって、結局、自浄能力を失ったのではないかという疑問さえ感じるようにする。除名案の否決は国会での二人の議員に対する資格審査議論などまた他の騒動を今後呼び起こすことは明らかだ。年末の大統領選挙で野党圏連帯にも否定的な影響を及ぼすだろう。どん底に陥った進歩をどのように生き返らせるべきか責任あるみなの身を削る反省が必要な時だ。
原文: 訳T.W