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[社説]外国人労働者への偏見に注意すべき

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/528354.html原文入力:2012/04/15 19:03(1341字)
 水原(スウォン)の殺人事件を契機に中国同胞や外国人労働者に対する反感がインターネットを通じて広がっている。犯人が朝鮮族という事実が明らかになりながら朝鮮族嫌悪症を意味するチャオポビアという言葉まで飛び交っている。 さらに結婚移住女性のイ・ジャスミンがセヌリ党の比例代表で国会議員に選出されるや、人身攻撃に近い非難が続いている。猟奇的な殺人事件には怒らずにはいられないが、それによって根拠ない人種差別やチャオポビアが頭を持ち上げるなら、恥ずかしく不幸なことだ。
 インターネット上には朝鮮族を全員追放しなければならないとか、犯人が住んでいた地域で失踪した女性が100人を越えるなどの全くでたらめな話まで出回っている。大多数の中国同胞は家族の生計と子供の教育のために黙黙と汗を流して働いているのにそのように、ひとまとめに非難するのはきわめて非理性的だ。数年前バージニア工大のチョ・スンヒ銃撃事件が起きたときも米国社会は韓国出身者のコミュニティを批判しなかった。個人の犯罪をコミュニティに問うのがどれほど危険か立場を変えて考えるべきだ。
 移住労働者が凶悪犯罪の温床という話も根拠に欠け不当に犯罪の被害者になる場合の方が多い。実際に犯罪発生比率は、国内に居住する外国人は韓国人より低い。犯罪件数と増加率は韓国人より高いが、道路交通法違反のよなうな軽犯罪が多数という。もちろん犯罪予防のために犯罪多発地域に対する治安を強化する必要はあるが、外国人を社会的な異邦人としないようにする予防的措置が先行しなければならない。
  外国人労働者が働き口を奪いつつあるというのも、凶悪犯罪とともに外国人を嫌がる主な理由だ。外国人労働者が一部の業種に限り働き口を蚕食している面はあるが全体的な経済規模を考えれば彼らが雇用を支える部分が大きい。零細な製造業や畜産業のような分野は韓国人は仕事をさけるため移住労働者なしでは維持できない状況だ。
 居住外国人数は140万人に達するが特定地域出身の外国人に対する差別が存在し、外国人に対する人権侵害が頻発に起きている。人種と民族の間の境界が崩れる社会で、単一民族と考えてきた固定観念で人を分けへだてて差別すれば、それこそ開かれた社会の敵だ。政府のパフォーマンス的なばらまき政策のせいもある。失業など庶民生活の崩壊が外国人に対する反感を助長するならば、根本的に格差社会を解決するべきだ。同時に外国人労働者に対する社会的な安全対策を整えて、差別的な地位を改善しなければならない。
原文: 訳T.W