本文に移動

[社説]製作拒否と不信任にまみれたMBCとKBSは改革を

原文入力:2012/01/24 20:10(1046字)

文化放送(MBC)の編集者が今日からいっせいにマイクを下ろして製作拒否に入る。偏向・不公正な報道の責任者を退任させろとの記者たちの一致した要求を会社側が拒否することによって、‘最後の選択’として断固たる闘争に突入するものだ。記者たちの製作拒否でニュースなどに少なくない支障が予想されるが、このような行動の根本的な責任は仕事を中断する記者たちでなく、誤った放送を正すつもりが全くない文化放送の経営陣にあるということは明らかだ。

文化放送の記者たちは18~19日にチョン・ヨンベ報道本部長らの退陣と報道部門の人事刷新を要求する製作拒否の賛否投票を行ったうえ、投票に参加した137人の中で84%にあたる115人の賛成で製作拒否を決めた。投票の参加率も92%で非常に高かった。こういう圧倒的な製作拒否の決定は文化放送の報道が歪曲や無視、不公正にけがされたことによる必然的な結果だ。文化放送の記者会はこれまでに、4・27補選と10・26補選、長官人事の聴聞会、KBS盗聴疑惑、李明博大統領の内谷洞(ネゴクトン)私邸疑惑などの報道で国民の視線にまったく対応できなかったとして批判したことがある。その結果はSBS放送局にも達しないほど落ちたニュースの視聴率で簡単に確認される。

韓国放送(KBS)もやはり文化放送に劣らない強い内部批判に直面している。韓国放送の既存の労組と新しい労組が12~18日に実施した信任投票の結果、コ・デヨン報道本部長に対して報道本部に在籍する組合員の3分の2を越える70.7%が不信任に票を投じた。新労組は高い不信任率と関連して "キム・インギュ社長体制に対してもうこれ以上は看過できないという明確な抗議であり、これまでのあらゆる偏向、不公正な報道に対する厳重な審判" と表明した。

二つの公営放送に対する不信は李明博政府の天下り式社長任命と関連が深い。二つの放送局の構成員の動きを放送の自由と独立性の確保の次元で眺める理由だ。だが責任を負わなければならない二つの放送局の最高幹部たちはびくともしないでいる。かえってキム・ジェチョル文化放送社長は製作拒否を主導しているパク・ソンホ記者会長などに対する懲戒を強行して、まさに開き直っている。両放送局の社長は直ちに構成員の要求を受け入れてニュースを本来の姿に戻す改革に乗り出さなねばならない。それだけがこれ以上の信頼失墜を防ぐ唯一の道だ。

原文: https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/515848.html 訳T.W