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[社説]いつまで中国漁船にぶつけられているままなのか[ハンギョレ]

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/509767.html不法操業中の中国漁船を取り締まっていた警察官が11日、甕津郡の小青島の南西側の海上でまた犠牲になった。 まことに残念なことだ。 2008年9月全羅南道新安郡可居島の西側で警察官が中国漁夫が振り回した鈍器に当って亡くなって以来3年余りに繰り返した惨事で、取り締まりの隊員が重軽傷を負う事件は日常茶飯事になっているという。 これまでに、さまざまな対策が発表されたが結果的に特に効果がなかったしだいだ。 これまでとは違うレベルの強力な対策準備が至急必要だ。

取締り強化にもかかわらず、中国漁船が集団で不法操業を繰り返すのは、取り締まられる危険と経済負担以上に利益があるためだ。得るものより損失が多ければ、彼らが押し寄せるわけがなく、そのためにはこちらの対策強化が必須だ。すでに拿捕漁船に対する担保金の限度額を7000万ウォンから1億ウォンに上げたうえ、取り締まり隊員に防弾チョッキとガス銃を持たせるなどの対応体制も改善した。それでも不法操業は減る兆しすらなく、それだけでは足りないとということが今回の事件で改めて分かったわけだ。

一部ではこのような形で対応の程度を高めてみても効果はほとんどないにもかかわらず、わが方の危険性だけ大きく高まるという指摘もある。 一理があるが、それでも取り締まりを適当にはできない。根本的な問題解決の鍵は中国が握っている。海外不法操業の取り締まりの一次的な責任は中国政府が負わなければならないそして乱獲にのみ頼ってきた中国の沿岸漁業政策を根本的に変えることにともなう漁民の負担を国家的に補償し、別の方法を見つけるように説得しなければならない。このままでは行き詰まった彼らは一層必死に乱暴な略奪に走るだろう。 G2という言葉が流行するほど力が大きくなった中国だが、自国の漁船の大規模な海外不法操業問題も解決できずに放置しながら、東アジアの秩序再編と繁栄の舞台の主役になることは望めないだろう。 中国政府の意識転換を促したい。

わが政府の対策の焦点も中国の変化を促す外交努力強化に合わせる必要がある。 中国との外交上のパイプをさらに広げて、近隣関係国との連帯も積極的に検討することを望む。 南北が力を合わせて共同対処する方法も講じなければならない。2011/12/12 19:07

原文:  訳T.W