国連がアフリカ大陸などを正確な大きさで示した新しい世界地図の作成に対する支持を表明した。
国連総会は5日(現地時間)、アフリカ大陸などの実際の面積を正確に反映した地図を作成しようというアフリカ連合(AU)加盟国などが支持した決議案を採択した。この決議案は164の加盟国の賛成で可決された。米国が唯一反対票を投じ、セルビア、エストニア、ジョージア、リトアニア、モルドバ、ウクライナの6カ国は棄権した。
この決議案は、各国政府や機関で16世紀から広く使用されてきた伝統的なメルカトル図法による地図の代わりに、各地域の位置と大きさをより正確に示す「イコールアース図法」への切り替えを推奨している。イコールアース図法は2018年に開発されたもので、地球の各地域の面積比が正確に表示される「等面積図法」であると同時に、形状の歪みが比較的少なく、見やすいという利点がある。アフリカ諸国などは、イコールアース図法の導入を求めてきた。国連は報告書を通じて、この決議案がメルカトル図法を禁止したり代替版を強制したりするものではなく、イコールアース図法の使用を推奨することに過ぎないと説明した。
唯一反対票を投じた米国は、この決議案がイデオロギー闘争の一環であるという理由を挙げた。米国のヤリナ・フェレンビッチ国連経済社会理事会副代表は、採決の前日の4日に開かれた本会議で、今回の決議案は「地図上の比率を改訂するというささやかな試み」とされているが、「はるかに大規模で急進的なイデオロギー的プロジェクト」の一環だと主張した。さらに「(国連は)国際平和、繁栄、善隣関係といった本質的な問題に集中する代わりに、16世紀の地図プロジェクトと、それが賠償および認知的正義の促進に果たす役割について議論している」とし、「このような決議案が推進するイデオロギー的な議題こそが、国連が信頼性を失いつつある理由だ」と非難した。
欧州が世界へ進出していた16世紀、ゲラルドゥス・メルカトルが考案したメルカトル図法は、角度や方向を正確に示す航海用として作成され、最も一般的な世界地図として定着した。だが、メルカトル図法では、赤道付近の地域は面積がほぼ等しく描かれる一方、北や南に行くほど面積が過大に拡大される。
このため、北極寄りの国々は実際よりも大きく描かれ、赤道付近のアフリカなどの国々は相対的に小さく描かれる。アフリカ大陸の面積は北半球のグリーンランドの14倍であるにもかかわらず、メルカトル図法ではグリーンランドとアフリカがほぼ同じ大きさに見える。グリーンランドは北緯59度〜83度で北寄りに位置している一方で、アフリカは赤道を中心に北緯37度〜南緯35度にわたっている。米シラキュース大学のマーク・マンモニエ教授(地理学)はAP通信に対し、メルカトル図法の地図について「航海目的で使う場合を除けば、使用する理由はない」と語った。
フランスのバロ外相は、決議採択後、ソーシャルメディアのX(旧Twitter)への投稿で「地図を変えたからといって地球が変わるわけではない」としつつも、「しかし、地球を歪曲する表現方法を正すことは、それ自体が真実に向けた行動だ」と記した。トーゴのドゥセ外相は、「地図は世界に対する私たちの理解を形成する」とし、「地図は教育を導き、想像力を刺激し、集団的認識に影響を与える」と述べた。新しい地図の導入を主導した団体「アフリカ・ノー・フィルター」は、今回の決議を歓迎し、「学校、教科書、ニュースルーム、企業、そして数十億の人々が毎日利用するデジタルプラットフォームで、正確な地図を見ることを望んでいる」という立場を表明した。