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金正恩委員長、駆逐艦からのミサイル発射を視察…「主権守護は行動で」

登録:2026-03-06 06:46 修正:2026-03-06 10:11
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記兼国務委員長が駆逐艦「崔賢」の艦対地戦略巡航ミサイルの海上発射実験を視察し、「狙撃手の日」を迎えて開かれた人民軍狙撃手の射撃競技を観覧したと、労働新聞が5日付で報じた/朝鮮中央通信・聯合ニュース

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記兼国務委員長は、駆逐艦「崔賢(チェ・ヒョン)」の艦対地戦略巡航ミサイルの海上試射を視察し、「狙撃手の日」を迎えて開かれた人民軍狙撃手の射撃競技を観覧した。北朝鮮官営「労働新聞」が5日付で報じた。これは、労働党第9回大会の閉会と米国とイスラエルによるイランへの空爆・爆撃の後、1日に祥原セメント連合企業所を訪問したのに続き、二度目の公開日程となる。「崔賢」は北朝鮮初の5000トン級の「新世代多目的攻撃型駆逐艦」で、昨年4月25日に南浦(ナムポ)造船所で進水式を行った。

 金総書記は3日から4日にかけて駆逐艦を視察し、「艦船分隊の戦闘政治訓練の実態と、就役を控えて行われている艦の作戦遂行能力の評価試験の工程を点検した」と労働新聞は報じた。

 金総書記は駆逐艦に乗り込み、「海軍の核武装は満足できるレベルで進められている」とし、「このような我々の防衛力強化に疑念を抱く勢力がいるなら、彼らはまさに我々の敵だということを意味する」と述べた。さらに「強力な力の示威は主権を守る意志の表れであり、同時に戦争抑止力の責任ある行使」だとし、「私たちは主権守護を言葉や文章ではなく、実際の行動能力、行動の実践で保証する」と強調した。金総書記が常に言う言葉ではあるが、イランに対する米国とイスラエルの爆撃を念頭に置き、対外的なシグナルを発信した側面も併せ持つものとみられる。

 労働新聞はまた、金総書記が4日に艦で実施された海上での艦対地戦略巡航ミサイルの試射を視察し、発射実験は成功裏に行われたと報じた。

 韓国軍当局は「4日、北朝鮮の南浦付近で巡航ミサイル数発が発射されたことを把握した」と明らかにした。合同参謀本部は北朝鮮の弾道ミサイル発射は常にメディアに知らせてきたが、巡航ミサイル発射は知らせないことが多い。北朝鮮の弾道ミサイル発射は国連安全保障理事会の北朝鮮制裁決議により「発射禁止」の対象だが、巡航ミサイルの発射は制裁の対象ではない。

 「崔賢」は北朝鮮初の5000トン級の新世代多目的攻撃型駆逐艦。金総書記は昨年4月25日の進水式に出席し、同艦を「核戦争抑止力の一部」だとしたうえで、2026年初頭に東海艦隊への引き渡しを目指すと述べた。

 金総書記は進水式への出席に続き、昨年4月28日に同艦の射撃試験視察、4月29日には功労者との記念写真撮影、8月18日にはの「武装体系統合運用試験」や海兵隊の訓練・生活点検を行うなど、「崔賢」に特別な関心を示してきた。

 北朝鮮は「崔賢」に続き、昨年6月12日に5000トン級の新世代多目的攻撃型駆逐艦第2号となる「姜健(カンゴン)」の進水式を羅先(ナソン)造船所で開いた。金総書記は当時、進水式に出席し、「党中央軍事委員会が来年(2026年)に5000トン級の駆逐艦2隻の建造計画を承認した」とし、「毎年2隻ずつ建造し、海軍に就役させる」と述べた。金総書記は今回の「崔賢」視察でも「造船所で進められている崔賢級駆逐艦の3号艦の建造状況を把握(点検)」し、「このような、あるいはこれ以上の級の水上艦を新たな5カ年計画期間に毎年2隻ずつ建造すべきだ」と語った。

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記兼国務委員長が駆逐艦「崔賢」の艦対地戦略巡航ミサイルの海上発射実験を視察し、「狙撃手の日」を迎えて開かれた人民軍狙撃手の射撃競技を観覧したと、労働新聞が5日付で報じた/朝鮮中央通信・聯合ニュース

 また、労働新聞によると、金総書記は3日、首都防衛軍団直轄の平壌(ピョンヤン)第60訓練基地で「狙撃手の日」に合わせて開かれた各級部隊の狙撃手による射撃競技を観覧した。金総書記は「我が国の武装力の構成において、狙撃手の戦闘能力と役割がより重視されている」とし、「一人で百人分の万能狙撃手を育成すべきだ」と述べた。

イ・ジェフン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/1247754.html韓国語原文入力: 2026-03-05 09:46
訳H.J

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