「韓国の大学生は連帯する。この地に反戦と平和を!」
「世界中の大学街の反戦デモに対する暴力と鎮圧をやめろ!」
大学生たちが10日午前、ソウル鍾路区(チョンノグ)の米国大使館前に集まった。平和ナビネットワーク、ソウル女子大学ムソウィプル(サイの角)、梨花女子大学学生マイノリティー人権委員会、韓国外国語大学生活図書館、淑明女子大学淑明アムネスティ、高麗大学生マイノリティー人権委員会などの14の学生団体からなる「大学生平和行動」のメンバーはこの日、イスラエルによるパレスチナのガザ地区での民間人虐殺の中止を要求するとともに、米国政府によるイスラエル支援および反戦デモ鎮圧を糾弾した。
記者会見の開始前、彼らはパレスチナ国旗の色のテントが描かれた横断幕に連帯のメッセージを記した。学生たちの掲げたプラカードと横断幕は、光化門(クァンファムン)広場を歩く外国人観光客の視線を釘付けにした。「民間人虐殺支援をやめろ(STOP FUNDING GENOCIDE)」、「キャンパス取り締まりを中止せよ(STOP CRACKDOWN ON CAMPUS)」など、英語で記されたメッセージを携帯電話で写真に収める人々が目についた。大学生たちは、風にはためく米国大使館の星条旗を背景に反戦スローガンを叫んだ。
東国大学歴史サークル「サダリ(はしご)」で活動するパク・チュンソンさんは、「私たちがいま記者会見しているこの瞬間にも、戦争に苦しむ女性、子どもたち、弱者がいるはず。世界の警察を自任する米国はこのような戦争を止めるどころか支援し、ほう助している」と述べた。進歩大学生ネット・ソウル女子大学支会のパク・セヒ支会長は、「米国ニューヨークのコロンビア大学からはじまった大学の反戦デモに、警察は強硬対応している」とし、「戦争の虐殺暴力を糾弾する大学生たちの口を、もうひとつの暴力で塞ごうとしている」と批判した。
彼らは3カ国語に翻訳された声明で、「日本軍性奴隷制問題、日帝強制動員問題、朝鮮戦争での無差別民間人虐殺、ベトナム戦争そして5・18民主化運動に至るまで、私たちの近現代史には戦争と虐殺による痛みが残っている」、「韓国の大学生たちは米国の大学生たちと連帯し、世界に広がる反戦デモを支持し、戦争犯罪なき世を作ろうとしている一国の大学生として連帯する」と表明した。