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起亜「ハイブリッド車増産…中国車との競争にも積極対応」=韓国

登録:2024-04-08 09:10 修正:2024-04-08 15:02
起亜のソン・ホソン社長が「2024CEOインベスターデー」で起亜の中長期事業戦略や財務目標などについて説明している=起亜提供//ハンギョレ新聞社

 自動車メーカー起亜は、電気自動車(EV)の需要が鈍化したことを受け、ハイブリッド車(HEV)のラインナップを強化することを発表した。中国製自動車の新興市場への本格的な進出には、商品の差別化によって対応するとの戦略も打ち出した。

 起亜は5日、ソウル汝矣島(ヨイド)のコンラッドホテルで、投資家らを対象とした「CEOインベスターデー」を開催し、中長期事業戦略などを発表した。HEV車種のラインナップの強化、価格帯を下げた大衆的なEVモデルの投入計画を強調した。

 起亜は、今年は6車種、2026年は8車種、2028年は9車種など、主な車種でHEVモデルを発表する計画だ。2024年の37万2千台(販売割合12%)から2028年には80万台(割合19%)にまで販売が増加すると見込んでいる。HEVは内燃機関と電気モーターの両方を動力として用いる自動車。

 またEV3を皮切りとして、EV2、EV4、EV5など、EVの6つの大衆モデルを主要市場で発表する。インドなどではカレンスEVを含めた2つの現地特化モデルを新規発売する。起亜は、EVの大衆化モデルの販売を今年は13万1千台(販売割合43%)、2025年は26万3千台(55%)、2026年は58万7千台まで増やし、EV全体に占める販売割合を66%にまで拡大することを目標にしている。

 今年は中国車のグローバル進出への対抗戦略を発表したことも目を引く。このところ中国ブランドが内需にとどまらず新興市場に積極的に進出していることで、輸出市場で起亜と激突していることが理由だと分析される。商品競争力の強化によるブランドの差別化と、顧客サービス満足度の向上を推進する。中国工場では新興市場向けの車も生産する。2023年の8万台から2027年には25万台にまで販売を増やす計画だ。

 起亜はこの日、中長期の重要な事業戦略として、昨年の目標を改めて繰り返した。世界販売430万台の達成、EV販売160万台などだ。

 また起亜は、2040年に全世界の事業所のすべての使用電力を再生可能エネルギーとするRE100の目標を引き上げることを明らかにした。2030年に66%、2035年に85%、2040年に100%を達成するという計画だ。2030年の目標は昨年発表の目標より3ポイント、2035年は4ポイント引き上げられている。

 起亜は今年の売上目標を101兆1千億ウォン(約11兆3000億円)と、前年の実績に比べて1.3%増やすとの目標を掲げた。営業利益は前年より3.4%増の12兆ウォン(約1兆3400億円)、営業利益率は0.3ポイント上昇の11.9%を目標に据えた。

 2028年までの今後5年間で、既存の5カ年(2023~2027年)計画から5兆ウォン増の38兆ウォン(約4兆2600億円)を投資する。未来事業だけで15兆ウォン(約1兆6800億円)、電動化65%、目的基盤車両19%、ソフトウェア基盤車両への転換8%、未来航空モビリティーロボティクス5%、その他3%の割合でそれぞれ投資する計画だ。

チェ・ウリ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/car/1135426.html韓国語原文入力:2024-04-05 14:54
訳D.K

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