内燃機関車を生産する韓国GMの生産施設を、ハイブリッド車の生産基地に転換しようとするゼネラルモーターズ(GM)の計画が具体化している。GMが中国のメーカーと共同で開発したハイブリッド車の中核部品を韓国GMに当てはめると業界は見込んでいる。
ハンギョレが4日に韓国GM側の話を聞いたところ、GMは昨年末、韓国GM側に富平(プピョン)・昌原(チャンウォン)工場での「プラグインハイブリッド車」(PHEV)の生産工程に関する文書を渡した。プラグインハイブリッドは、内燃機関ベースのハイブリッド車(HEV)に追加で充電できるバッテリーを装着した車で、充電インフラなどが十分に普及していない「電気自動車(EV)への転換過渡期」である現在、需要が増えている。
GMの内部文書によると、モーターや減速機の結合部品など、EVへの転換のための中核部品はPATACが開発した技術が適用される公算が高い。PATACはGMと上海汽車が中国に合弁で設立したデザイン・研究開発センターだ。これに先立ち、1月30日の業績発表会で、GMのメアリー・バーラ代表はEVの需要鈍化を受け入れ、プラグインハイブリッド車の再発売計画について言及した。
これをきっかけに、ハイブリッド車の生産基地としての韓国GM活用の可能性が急浮上した。GMの生産工場のうち、中国と地理的に近いのは韓国だという点も、このような見通しの説得力を高めた。GMは北米(米国とカナダ)とメキシコ、ブラジル、韓国に生産施設を置いている。
ただし、GMと韓国GMはいずれも富平・昌原工場のハイブリッド車生産基地への転換を公には認定していない。韓国GMの関係者は「各国政府の支援、供給網の充足、労働生産性などを考慮し、全世界の候補地の中から(ハイブリッド車の)生産工場を決定することになる」とし、「韓国工場の転換もまだ検討中の段階に過ぎない」とだけ明らかにした。今月中に予定された未来発展委員会で、富平・昌原基地の転換に対する議論があると業界はみている。韓国GMの未来戦略を議論し意見を収れんする機構である未来発展委には労使が共に参加する。