昨年、韓国の自動車メーカーが638億ドル分の乗用車を輸出したことが分かった。年間ベースで過去最大の実績。電気自動車(EV)などエコカーが乗用車全体の輸出を牽引した。
関税庁が30日に発表した「年間乗用車(中古車を除く)交易現況」によると、昨年の韓国の乗用車輸出額は計638億1千万ドルだった。2022年(490.0億ドル)に比べて30.5%増えた金額だ。輸入額は3.3%増の145億ドルだった。輸出と輸入いずれも過去最大の実績だ。昨年の年間輸出台数は273万台で対前年比18.3%増加し、輸入台数は30万台で8.1%減少した。
韓国の乗用車輸出額は、2019年の394億ドルから新型コロナウイルスの直撃を受け、2020年には347億ドルに減少した。しかし、2021年(426億ドル)以降、インフレで車の価格が上昇し、昨年最大の業績を収めた。
輸出を牽引したのはエコカーだ。乗用車全体の輸出額でエコカーが占める割合は37.6%(240億ドル)に上る。エコカーの車種別では、EVが143億ドル(22.3%)、ハイブリッドが76億ドル(11.9%)、プラグインハイブリッド(PHEV)が21億ドル(3.3%)などだ。エコカーは内燃機関車に比べ収益性が高い。実際、昨年の乗用車全体の1台当たりの輸出平均単価は2万3391ドルだったが、エコカーの輸出単価は3万2446ドルでさらに高かった。
国別では米国への輸出額が321億ドル(50.3%)で半分を占めた。そのほかは欧州141億ドル(22.5%)、オセアニア37億ドル(5.8%)、中東37億ドル(5.7%)の順。
なお、昨年第4四半期の乗用車輸出額は171億ドルで、全四半期を通じて過去最高値を記録した。前年同期に比べて21.6%増加したもので、2022年第1四半期以後7四半期連続で増加傾向を示している。