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韓国の格安航空会社、国際線搭乗客数で大型航空会社を初めて追い越すか

登録:2024-01-07 19:10 修正:2024-01-08 06:35
昨年、韓国の格安航空会社による国際線運送実績が大型二大航空会社の実績を超えると予想される=ゲッティイメージバンク//ハンギョレ新聞社

 韓国の格安航空会社(LCC)を利用して国際線で行き来した昨年の乗客数が、史上初めて大型航空会社(大韓航空・アシアナ航空)の国際線利用客数を上回るとみられる。長距離路線に集中してきた大型航空会社とは異なり、日本・東南アジアなどの短距離路線に注力した格安航空会社の戦略が、新型コロナウイルス感染症のエンデミック(風土病化)にともなう海外旅行需要の回復とかみ合った結果とみられる。

 7日に確認した韓国国土交通部の航空統計によると、昨年1~11月の韓国格安航空会社9社の国際線利用客は計2178万6842人。同期間に大韓航空・アシアナ航空からなる2大航空会社の利用客(2072万7930人)より105万人ほど多い規模だ。12月の統計はまだ集計されていないが、年末にも海外旅行需要と航空会社の利用傾向が変わっていない点を考慮すれば、二大航空会社が最終集計で優位を占めることは難しいとみられる。現在の傾向が続けば、格安航空会社は発足20年ぶりに初めて国際線搭乗客数で二大航空会社を上回ることになる。

 このような変化の背景には、航空会社の新型コロナのエンデミック戦略の違いがあるというのが航空業界の分析だ。二大航空会社が米国や欧州などの長距離路線と貨物市場に集中する時、格安航空会社は日本や東南アジアなど短距離路線運航を積極的に増やし、爆発する韓国の海外旅行需要を吸収したということだ。

 実際、新型コロナのパンデミック(大流行)前の2019年までは、格安航空会社の国際線シェア(外航会社を除く)は44.1%で、二大航空会社(55.9%)より10ポイント以上低かった。特に新型コロナの流行が真っ最中だった2021年、格安航空会社の国際線シェアは11.2%まで縮小した。しかし、海外旅行の需要が急増した昨年(12月を除く)には、シェア51.2%を記録し、二大航空会社の国際線シェア(48.8%)を上回った。

 一方ではアシアナ航空が大韓航空との企業結合手続きを踏んでいるため、路線を積極的に拡大できなかった点も格安航空会社が昨年相対的に躍進できた背景だという分析もある。

キム・ギョンウク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/consumer/1123303.html韓国語原文入力:2024-01-07 15:57
訳J.S

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