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韓国の対中貿易収支、1992年の国交正常化以来初めて赤字

登録:2024-01-02 19:48 修正:2024-01-03 11:10
聯合ニュース

 韓国の月間輸出額が3カ月連続で増加した。基底効果とともに、主力である半導体の回復傾向と自動車の輸出好調が増加傾向を牽引した。昨年の年間輸出は前年比7.4%減り、3年ぶりに減少した。対中輸出の低迷で1992年の韓中国交正常化以来初めて対中貿易収支が赤字となった。

12月の輸出は3カ月連続で増加…貿易収支、7カ月連続黒字

 1日、韓国産業通商資源部が発表した「2023年12月および年間輸出入動向」によれば、昨年12月の輸出は対前年同月比5.1%増、3カ月連続でプラス成長を示した。主力の半導体が前年同月比21.8%増となって2カ月連続で増加、自動車は2桁(17.9%)の伸び率を示した。昨年12月の輸入は10.8%減少。貿易収支は44億8千万ドルの黒字で、昨年6月から7カ月連続の黒字となった。

半導体は前年同月比21.8%増加…自動車は1年を通じて輸出好調

 半導体の輸出は昨年11月から増加に転じた。主力のメモリー半導体の減産効果と高付加価値製品の需要改善などで2カ月連続で増加。回復の弾力も高い方だ。昨年11月(12.9%)に続き、12月(21.8%)も大幅に増えた。昨年の年間半導体輸出は23.7%減だった。

 自動車は孤軍奮闘し、低迷する輸出を一年を通して牽引した。韓国の昨年の年間自動車輸出額は、過去最高だった昨年より31.1%増加。一般機械は4.6%、船舶は20.9%増えた。15の主要輸出品のうち、残りの12製品はいずれも年間輸出はマイナス成長を示した。

年間輸出が3年ぶりに減少…昨年第4四半期から上向き

 韓国の昨年の年間輸出額は6326億9千万ドルで、前年より7.4%減った。新型コロナウイルス感染症の大流行の衝撃が襲った2020年以降、3年ぶりの大幅な減少だ。昨年の輸出は緩やかな上低下高の流れをみせた。上半期には半導体の寒波と中国の景気回復不振などの影響で、自動車を除いて苦戦を強いられた。昨年第4四半期に入って前年のマイナス成長との対比による基底効果と共に、半導体輸出が上向きとなり回復の流れに乗った。輸出は昨年10月から増加傾向に転じ、3カ月連続プラスを続けた。

 昨年の年間輸入は6426億7千万ドルで、前年に比べ12.1%減。輸出より減少幅がはるかに大きかった。これに対し、昨年の貿易収支は昨年6月以降7カ月連続で不況型黒字の流れをみせた。昨年の年間貿易収支は99億7千万ドルの赤字を出したが、2022年(477億8千万ドルの赤字)に比べて赤字規模は大幅に減った。

韓国の対中貿易収支は国交正常化以来初めて赤字…米国は第2位の輸出市場を回復

 昨年、韓国の対中国輸出は19.9%減少した。中国の景気回復不振と中間財輸出の減少、脱中国基調などの影響だ。対中貿易収支が赤字になったのは、韓中国交正常化が行われた1992年以来初めてのことだ。ただし、昨年第3四半期まで2桁に達した対中輸出減少率は、第4四半期以降は1桁に改善された。

 昨年12月には月間基準で韓国の対米輸出が対中輸出を上回った。月間対米輸出額が中国を上回ったのは2003年6月以来20年ぶり。年間基準でも昨年の中国(19.7%)と米国(18.3%)の輸出割合は大幅に狭まった。対米輸出は電気自動車・二次電池などの輸出好調で、2005年以降19年ぶりに再び「2位輸出市場」の地位についた。

キム・フェスン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1122511.html韓国語原文入力:2024-01-02 15:14
訳J.S

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