北朝鮮の「朝鮮中央通信」は、日本の岸田文雄首相の7~8日の韓国訪問を「米国と南朝鮮の執権者が考案した対朝鮮敵対視政策の集約的産物である『ワシントン宣言』に日本が足を踏み入れようとする試みを露骨に表わしたもの」と主張した。
北朝鮮の「外務省日本研究所研究員のキム・ソルファ」氏は、朝鮮中央通信に掲載された「岸田の南朝鮮行脚は日本の安保にどのような『寄与』をしたのか」という文章で、「『ワシントン宣言』は朝鮮半島と北東アジア地域はもちろん、世界の平和と安全を脅かす最も露骨な核対決の脚本」だと述べた。
同研究員はこの文章で、「南朝鮮の執権者が『ワシントン宣言への日本の参加を排除しない』と言ったのは、日本・南朝鮮との『三者拡大抑止協議体』を作り、北東アジア地域に米国主導の『核軍事同盟』体制を樹立しようとする米国の本音を代弁したもの」と主張した。
また、「日本が現実を無視し、米国の三角軍事協力体制構築に是が非でもしがみつくなら、自ら焼け死ぬ身となるだろう」と脅しをかけた。そして「日本が列島の安定を望むなら、対米屈従から抜け出し、隣国との安定関係維持に役立つことをするのが賢明な処置」だと述べた。
キム研究員は「日本」を直接対象にしたこの文章で、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の実名は取り上げず、「親米事大に熱狂した南朝鮮執権者」「屈辱的な対米追従外交をあらわにした南朝鮮執権者」という乱暴な言葉で非難した。