現代自動車や起亜自動車など韓国の完成車メーカーが中国やロシアの市場で押され、昨年の国外の主要自動車市場でのシェアは0.4ポイント減少したことが分かった。中国、米国、欧州、ASEAN、インド、ブラジル、メキシコ、ロシアの主要8市場を集計した結果だ。これらの市場の自動車販売台数合計は2022年5853万台で、前年に比べ1.2%増加した。
韓国自動車産業協会が21日に発表した報告書「2022年海外主要自動車市場および政策動向」によると、2022年に現代・起亜自動車など韓国系完成車メーカー8社の主要な自動車市場での販売台数は427万7千台で、前年(447万4千台)に比べて4.4%減少した。韓国企業のシェアは、2021年の7.7%から2022年には7.3%に減った。
韓国企業は米国ではシェアが10.7%で史上最高を記録し、欧州市場でのシェアも9.4%に拡大したが、中国とロシアの市場での不振が全体のシェアを下げた。韓国自動車産業協会は「中国市場は依然として販売不振から抜け出せずにおり、大規模な資金が投入されたロシアは事業中断のリスクが続いている」と分析した。現代自動車は昨年2月にウクライナ・ロシア戦争が始まって以、ロシアの工場の稼動を停止している。中国市場でのシェアは1.6%まで下がった。
世界の主要市場でテスラやGMなど米国完成車メーカーの販売台数は1070万8千台で、前年(1064万台)より0.6%増えた。トヨタやホンダなど日本メーカーの販売台数は1478万4千台で、前年(1571万7千台)より5.9%減少した。フォルクスワーゲンやルノーなどの欧州メーカーも、ロシア・ウクライナ戦争の影響で欧州の内需市場が縮小し、販売台数が5.5%減少した。
一方、吉利・長安・比亜迪など中国メーカーは昨年1139万台を販売し、前年(916万7千台)より24.3%も販売台数が増加した。8つの主要市場での中国ブランドのシェアは19.5%で、米国ブランドのシェア(18.3%)を上回った。中国企業らは米国とEUの市場では販売量が減少したが、メキシコやASEANでは販売量が大幅に増えた。特にロシアでは、他の自動車メーカーが事業を撤退した隙を突いて。中国メーカーの販売台数が前年に比べ24.3%増加した。