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チョ・グク元長官の娘「私にやましいことはない」初の公開インタビュー

登録:2023-02-07 06:47 修正:2023-02-07 07:24
6日、ユーチューブチャンネルの「キム・オジュンの謙遜はつらい―ニュース工場」に出演し、インタビューに答えるチョ・ミンさん=同チャンネルの画面キャプチャー//ハンギョレ新聞社

 子どもの入試不正と監察もみ消し疑惑などでチョ・グク元法務部長官が有罪を言い渡された中、娘のチョ・ミンさんが「検察などが私たち家族を過酷に扱った」とし、「やましいことはない」という立場を示した。

 チョさんは6日午前、ユーチューブチャンネル「キム・オジュンの謙遜はつらい―ニュース工場」に出演し、「検察やメディア、政界で私たち家族をこの4年間このように扱ったことを振り返ると、本当に過酷だったと思う」としたうえで、「本人たちは自らに、あるいは自分の家族に同じ基準を適用しているのか聞きたい」と語った。さらに「4年間チョ・グク元長官の娘としてのみで生きてきたが、父が実刑を受けるのを見守りながら『私にやましいことはないのか』とじっくり考えた」とし、「やましいことはない。恥ずべきことなく生きてきた。だから決心した。チョ元長官の娘ではなく、チョ・ミンとして堂々と、隠れることなく生きていきたい」と話した。

チョ・グク元法務部長官の長女チョ・ミンさんが6日、ユーチューブチャンネル「キム・オジュンの謙遜はつらい―ニュース工場」に出演してインタビューを受けている。チョさんが公開インタビューに応じたのは今回が初めて=同チャンネルの画面キャプチャー//ハンギョレ新聞社

 「資格のない人が医師になったと言う人もいる」という司会者のキム・オジュンさんの質問に対し、チョさんは「表彰状をもらったからといって医師になれるわけではない。当時、入試に必要な項目において点数は十分だったし、あるものではそれ以上だった」とし、「(医師として)資質が十分だと(同僚などに)言われた」と答えた。また「個人的には不自由のない環境そのものが誰かにとっては特権として映るかもしれないことに気づかされた。だから、同年代の人たちに申し訳ないという気持ちを持つのも自然な過程だと思う」と語った。「病院で働く代わりに医療ボランティアをする」、「医師のチョ・ミンでなくても幸せになる自信がある」などの発言もあった。

チョ・グク元法務部長官の長女チョ・ミンさんが6日、ユーチューブチャンネル「キム・オジュンの謙遜はつらい―ニュース工場」に;出演してインタビューしている=同チャンネルの画面キャプチャー//ハンギョレ新聞社

 これに先立ち、ソウル中央地裁刑事21-1部(マ・ソンヨン裁判長)は3日、チョ元長官に対し懲役2年に追徴金600万ウォン(約63万円)を言い渡した。裁判所は、子どもの入試不正関連容疑に対し、ほとんど有罪を認めた。釜山大学医学専門大学院に入学したチョ・ミンさんが、ノ・ファンジュン元釜山医療院長から奨学金の名目で受け取った600万ウォンに対する請託禁止法違反の有無についても有罪という判断を示した。先に起訴された母親のチョン・ギョンシム前東洋大学教授は、入試不正などの疑いで懲役4年刑が確定した。

 一方、チョ・ミンさんに対する検察の捜査はまだ終わっていない。チョさん本人の入試不正疑惑事件は、ソウル中央地検公判5部(キム・ミナ部長)に配当されている。検察は2019年11月、チョン前教授を裁判にかける際、公訴状にチョさんを共犯と明示した。ソウル中央地検関係者はチョ・ミンさんの事件について「引き続き捜査している。チョン前教授やチョ元長官の判決文などを検討している」と語った。

チョン・グァンジュン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1078486.html韓国語原文入力:2023-02-06 22:18
訳H.J

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