「慰安婦妄言」で物議を醸したリュ・ソクチュン延世大学元教授の事務所で騒ぎを起こした疑いなどで起訴されていた「ソウルの声」のペク・ウンジョン代表の罰金刑が確定した。
最高裁判所3部(主審=キム・ジェヒョン判事)は15日、侮辱・暴行などの容疑で起訴されたペク代表に罰金500万ウォン(約51万2000円)を言い渡した原審を確定した。
ペク代表は2019年9月に、延世大学教授として当時在職中だったリュ元教授の大学内の事務所に無断で立ち入り「売国奴」、「お前が社会学科教授なのか、日本のスパイだろ」と叫び、リュ元教授を逮捕するとして腕を引っ張って引きずり出そうとするなど、暴行を働いた疑いで起訴された。同年12月に、国会議事堂で保守系ユーチューバーが自分の顔を撮影したとして、そのユーチューバーを暴行した疑いも持たれていた。
ペク代表は自身の行為について「社会常規に反しない正当な行為」と主張したが、裁判所はこれを退けた。二審は「被害者の行為が売国行為であるか否かは主観的評価の領域だが、被告人の犯行で住居の平穏、個人の名誉などが侵害された」として有罪とし、保守ユーチューバーに対する暴行容疑についても「手段や方法の相当性を備えているとは言えない」として罰金500万ウォンを言い渡していた。
最高裁も同じ判断を維持した。最高裁は「原審判決には論理と経験の法則に反して自由心証主義の限界を逸脱したり、法理を誤解したりしたという誤りはない」として原審を確定した。
リュ元教授は2019年9月、延世大学での講義中に日帝強占期の日本軍「慰安婦」について「自発的売春」だと発言するなど、「慰安婦」被害者の名誉を毀損した疑いで起訴され、現在も一審が進められている。