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[ルポ]ウクライナ難民受け入れから4カ月…ワルシャワの歓待は変わらなかった

登録:2022-06-14 06:30 修正:2022-06-14 08:30
3月5日(現地時間)午後、ウクライナから来た難民と彼らを支援するボランティアで賑わっていたポーランドのワルシャワ中央駅の様子(左の写真)。約3カ月が過ぎた今月12日、同じ場所が比較的閑散といている=キム・ヘユン記者//ハンギョレ新聞社

本紙の取材陣は開戦110日目を迎えたロシアのウクライナ侵略戦争の惨状を伝えるため、3月に続き2回目のウクライナ現地取材を行った。13日から2週間、ウクライナの首都キーウを中心に、ロシア軍がウクライナ人に残した深い傷痕を探る。これに先立ち、ノ・ジウォン記者とキム・ヘユン記者は3月5日から2週間ウクライナ国境地帯を取材した。

再びウクライナの現場を行く//ハンギョレ新聞社

 12日(現地時間)午後5時、ワルシャワ西部バスターミナル。

 3月末以後、3カ月ぶりに再び訪れたポーランドのワルシャワは、いつの間に暖かい日差しが降り注ぐ初夏を迎えていた。取材陣は3月初めから3週間、ウクライナ西部と国境を接するポーランドに滞在し、戦争を逃れて国境を越えるウクライナ難民の様々な話を伝えた。湿気と冷気が合わさった強力な寒さが骨身にしみた3月とは違い、暖かな天気だった。ターミナルを行き来する人々の服装も表情も、はるかに軽くなっていた。

12日(現地時間)夕方、ポーランドのワルシャワ西部バスターミナル9番乗り場が、ウクライナのキーウとチェルニヒウに向かうバスに乗ろうとする乗客でごった返している=キム・ヘユン記者//ハンギョレ新聞社

 あれから3カ月近く経ったが、戦争はいまだに続いている。だが、3月末~4月初め、首都キーウ周辺からロシア軍が撤退し、東部のドンバスを中心に戦線が膠着状態に陥ったことで、難民数は大幅に減少した。取材陣がポーランドの現場にいた3月8日の1日だけで、ウクライナ人14万人がポーランドに入国したが、その規模は6月現在2万人に減った。開戦以来10日現在までポーランドに入ってきたウクライナ避難民は延べ395万人にのぼる。

 しかし、故郷を離れたウクライナ人たちを待ち受ける辛い日々は変わっていない。すでに長期化した戦争は、いつ終わるかも分からない状況だ。難民の中にはポーランドに留まる人たちもいれば、新しい居場所を探す旅に出る人たちもいる。3月16日からポーランド政府は、ウクライナ難民に対し銀行口座の開設や就職、病院の利用などに使える一種の身分証明書「ペセル(PESEL)」番号の発給を始めた。ペセルを申請した難民は4月末基準で100万人を超えた。

11日(現地時間)、ワルシャワ西部バスターミナルに設けられたフードテント。難民たちに無料で食事を提供している(左の写真)。右は同日、バスターミナルの掲示板の案内文。QRコードを読み取ると、様々なサービスを受けるための情報を得られる=ノ・ジウォン記者//ハンギョレ新聞社

 3月、押し寄せる難民で毎日ごった返していたワルシャワ駅やバスターミナルは、6月現在、比較的閑散としている。もちろん難民に臨時の宿舎と交通の便を連結するインフォメーションセンターや、早朝から夜遅くまで食べ物を提供する「フードテント」は、依然として稼動している。何よりも難民の絶対多数を占める女性と子どもたちのための「専用空間」は、利用者数に関係なく維持されていた。兵士4~5人が入口前で警備にあたる姿も変わっていなかった。

 警備を担当する兵士の許可を得て、ワルシャワ西部バスターミナル2階に設けられた女性と子どものためのスペースに入った。およそ100坪はあるように見える広い空間が、それぞれ保育園や食堂、寝室などに分かれていた。保育園では少女が机に座り、夢中になって絵を描いていた。年配の女性3、4人が食堂の間に集まってお茶を飲む姿も見られた。最も広い空間には簡易ベッド50床余りが並んでいる。10人足らずの女性たちが、横になったり座ったりして思い思いに体を休めていた。キッチンの前の長いテーブルには牛乳やお菓子など食べ物が並べられ、大きな部屋の片隅にはベビーカーや車椅子が、もう片方には布団がきちんと整理整頓されていた。救護物資があちこちに積み上げられ、難民とボランティアでごった返していた3月初めの風景とは大きく違っていた。

 入口で警備に立っていた兵士は「他の行き先を定めた難民が、数時間後または翌日乗って行くバスや列車を待つ空間」だとし、「利用者は、多い日には一日に数百人がここを訪れる」と話した。

ワルシャワ/ノ・ジウォン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/europe/1046820.html韓国語原文入力: 2022-06-13 23:35
訳H.J

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