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英国でのステルスオミクロン拡散、米国が注視

登録:2022-03-21 10:03 修正:2022-03-21 11:50
米国のジョー・バイデン大統領(中央)とジル・バイデン夫人が「聖パトリックの祝日」の今月17日、ホワイトハウスを出発している。米国は室内でもマスクを着用しないなど新型コロナ防疫措置を大きく緩和した/UPI・聯合ニュース

 英国と米国で、新型コロナウイルスのオミクロン変異株の下位変異であるBA.2(ステルスオミクロン)への感染が増え、保健専門家らがこの変異株が及ぼす影響に注目している。

 19日付のニューヨーク・タイムズによると、ニューヨーク市保健当局は前日、BA.2がニューヨーク市の新規感染者のうち約30%を占めると明らかにした。米国国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長は17日、「PBS」とのインタビューで、これまで欧州のコロナの様態が数週間後に米国で現れる流れだったとし、「今後数週間以内に(米国で)感染者が増えても驚かないだろう」と述べた。

 英国では、1週間の平均の一日のコロナ新規感染者数が先月24日は2万7000人台だったが、再び増加し、今月18日は9万人台まで跳ね上がった。英国は、このような拡散傾向は伝播力の強いBA.2のためとみている。

 米国では、新規感染者のうちBA.2が占める割合が5日には14.2%だったが、12日には23.1%に増えた。

 発見が難しいことから「ステルス」と呼ばれるBA.2は、オミクロンよりも症状は軽いが、感染力は高いという。米保健当局は、英国のようにコロナワクチンの免疫力低下と室内マスク着用など防疫措置の大幅緩和も加わり、米国でもBA.2がさらに拡散するものとみている。

 米疾病予防管理センター(CDC)のロシェル・ワレンスキー所長は17日、ある討論会で「まだBA.2が大規模に拡散してはいない」としながらも、「しかし今後もっと多く見られるものと予想し、数週間内に支配的変異になる可能性もある」と述べた。

 ファウチ所長は「再び(コロナが支配していた時に)戻ることはできない。それを防ぐためにできることがある」とし、ワクチン接種の重要性を強調した。

ファン・ジュンボム記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1035509.html韓国語原文入力:2022-03-21 02:30
訳C.M

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