韓国軍当局が7日、2日前に北朝鮮が発射したミサイルを「極超音速ミサイルではなく、『機動式再突入体』(MARV)を搭載した弾道ミサイルと判断する」と発表した。
国防部は同日、資料を発表し「北朝鮮が1月6日の報道を通じて主張している極超音速ミサイル発射と関連し、射程や側面機動などの性能は誇張されたものとみられる」と明らかにした。国防部は「特に北朝鮮が極超音速飛行体の技術にはまだ到達していないと判断される」とし、「北朝鮮が発射したミサイルは、2017年6月に韓国国内で開発を完了した射程800キロメートルの地対地弾道ミサイル『玄武2C』と酷似している。玄武2Cも最大速度がマッハ9(時速1万1016キロ)だが、『極超音速』とは呼ばない」と説明した。
国防部の研究機関関係者は、北朝鮮が発射実験したミサイルが極超音速ミサイル基準の速度マッハ5を超えたにもかかわらず、極超音速技術に到達していないと判断した根拠について「射程500キロメートル以上の弾道ミサイルの速度はすべてマッハ5を超えており、速度だけを基準にすれば既存の弾道弾のうちかなりの数が極超音速ミサイルになる」とし、「最近の世界軍事技術分野で注目されている極超音速ミサイルは、極超音速滑空体と極超音速巡航ミサイルを言う。北朝鮮が発射したのは国際基準に比べると、機動式再突入体だ」と述べた。北朝鮮が一般弾道ミサイルを極超音速だと主張する背景については「(北朝鮮内部に)自信を持たせるためのメッセージ管理」だと分析した。