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「日本人として恥ずかしい…三菱の謝罪・賠償が心からの願い」

登録:2021-05-11 05:43 修正:2021-05-11 07:42
最近、三菱重工業社長宛てに、韓国人の強制徴用について謝罪と賠償をすべきだという抗議書簡を送った納谷昌宏元愛知教育大学教授=勤労挺身隊ハルモ二と共にする市民の会//ハンギョレ新聞社

 強制徴用被害者への謝罪と賠償を拒否している三菱重工業を糾弾する日本の知識人たちの声が高まっている。

 10日、市民団体「勤労挺身隊ハルモ二と共にする市民の会」の言葉を総合すると、納谷昌宏元愛知教育大学教授(67)は先月23日、三菱重工業の泉澤清次社長に手紙を送り、謝罪と賠償を求めた。納谷氏は日本の市民団体「名古屋三菱・朝鮮女子勤労挺身隊訴訟を支援する会」(名古屋訴訟支援会)のメンバーとして活動している。

 納谷氏は手紙で、韓国の高等学校の歴史教科書3冊に名古屋訴訟支援会の活動が掲載されたことを写真とともに紹介し、「韓国の高校生たちの多くは三菱重工業が破廉恥な戦犯企業であること、そして三菱重工業に対して謝罪と賠償を求める良心的な日本人がいるということを、歴史の授業で学んでいるのです。泉澤社長はこうした事実をどう思われますか」と尋ねた。

 また、ドイツとポーランドが1972年に共同で教科書委員会を立ち上げ、1976年に初めて推奨教科書を共同で発表したことを取り上げ「ショービニズム(排外主義)とナショナリズムを廃し、自国の歴史を批判的に捉える姿勢が、共通する歴史認識の基礎となっています。そしてこうした積み上げられた歴史認識が、EU(ヨーロッパ連合)の重要な思想的基盤ともなっているのです」と説明した。さらに「もし将来、日本と韓国の共通教科書が誕生した際に、三菱重工がどのように記載されるか。謝罪と賠償を拒否する三菱重工、破廉恥な戦犯企業、このように記述されたくはないでしょう」と書いた。

 納谷氏は「日本に三菱重工のような企業が存在することが日本人として恥ずかしいです。韓国の大法院判決に従って謝罪と賠償を行ってください。私の心からの願いです」という言葉で手紙を締めくくった。

 一方、名古屋訴訟支援会は昨年4月から三菱重工業に謝罪と判決の履行を促す「ハガキ運動」を行っている。同団体はこれまで三菱重工業社長にはがきを480回、手紙を19回送ってきた。

キム・ヨンヒ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/honam/994534.html韓国語原文入力:2021-05-10 21:22
訳H.J

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