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ホワイトハウス「北朝鮮核問題で新たなアプローチ模索」…韓米首脳、近く電話会談

登録:2021-01-25 06:36 修正:2021-01-25 07:43
文在寅大統領が昨年11月12日午前、大統領府でジョー・バイデン米大統領当選者と電話で話している。バイデン氏の勝利宣言から4日後に行われた初の通話会談だ=大統領府提供//ハンギョレ新聞社

 ジョー・バイデン米政権の発足により、韓米外交安保当局間の公式接触が始まった。ソ・フン国家安保室長とホワイトハウスのジェイク・サリバン大統領補佐官(国家安保担当)が23日、初の電話協議を行ったのに続き、24日には両国防衛相が電話会談を開いた。韓米が同盟の強化や朝鮮半島の非核化、平和定着などを模索するための対話に乗り出したのだ。まもなく文在寅(ムン・ジェイン)大統領とバイデン大統領も電話首脳会談を行うものとみられる。

 ソ室長は23日、サリバン補佐官と初の電話協議を行い、「韓米同盟の堅固さを再確認し、朝鮮半島とインド太平洋地域の問題だけではなく、新型コロナウイルスや経済回復、気候変動、サイバーなど、グローバルイシューでも共に積極的に協力していくことが緊要だということで認識を共にした」と、大統領府が発表した。サリバン補佐官は「韓米同盟はインド太平洋地域内の平和と繁栄の核心軸(リンチピン)」だとしたうえで、「米国側は韓国と多様な事案について緊密に協議していく」と述べた。大統領府の発表によると、双方は朝鮮半島の非核化と平和定着という目標達成に向けて、共同で協議して努力していくことにしたという。

 ホワイトハウスも報道資料を発表し、「サリバン補佐官がソ・フン室長との電話会談で韓米同盟を一層強化するというバイデン政権の約束を強調した」と明らかにした。ホワイトハウスは「二人は北朝鮮問題だけでなく、新型コロナと気候変動への対処を含め、他の地域的・国際的課題に対する緊密な協調の重要性について話し合った」と付け加えた。

 韓米防衛相の初の電話会談も行われた。ソ・ウク国防部長官は24日、ロイド・オースティン米国防長官との会談で「韓米同盟の堅固さと両国防衛当局の緊密な協調体制を再確認した」と、国防部が明らかにした。同会談でオースティン長官は、韓米同盟を北東アジアの平和と安定の核心軸であり、最も模範的な同盟と評価すると共に、今後の同盟関係をさらに堅固に発展させるために緊密に協力すると強調した。両長官は近いうちに直接会って、多様な懸案について協議を深めることにした。米国防総省も同じ時刻に資料を発表し、ソ・ウク長官とオースティン長官が電話で話したことを伝え、「オースティン長官が韓米連合防衛態勢と米国の拡大抑止力による韓国防衛の約束を強調した」と伝えた。

 文大統領とバイデン大統領の電話首脳会談は、実務調整が終わり次第行われる見通しだ。大統領府は23日、ソ・フン室長とサリバン補佐官の電話会談で、「早期に両国首脳間のコミュニケーションを始めることが重要であることに共感した」と明らかにした。大統領府の関係者はハンギョレとの電話インタビューで、両首脳の電話会談日程について「まだ調整中の状態」とし、「早期の会談開催に向けて努力している」と述べた。

 両首脳は、バイデン大統領が大統領選勝利を宣言して4日後の昨年11月12日に電話で会談した。当時、文大統領は会談後、ツイッターに「確固たる韓米同盟と平和と繁栄の朝鮮半島に向けたバイデン当選者の固い意志を確認できた」とし、「バイデン当選者と新型コロナや気候変動への対応を含む世界的な挑戦課題に対処するために積極的に協力する」と明らかにした。

 文大統領は今回の電話会談が実現すれば、韓米同盟が堅固であることを再確認し、朝鮮半島の非核化と平和体制の定着に向けて緊密な協力を強調するものとみられる。文大統領は今月21日、国家安全保障会議(NSC)全体会議で「朝米対話と南北対話に新たな突破口を開き、平和の時計が再び動くように最善を尽くすよう」指示した。

 一方、ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は22日(現地時間)のメディアブリーフィングで、北朝鮮政策と関連し「米国民と同盟を安全に守るための新しい戦略を採択する」とし、「このアプローチは現在進められている(北朝鮮)圧迫オプションと未来のある外交的可能性について、韓国や日本、他の同盟と緊密な協議の中で、北朝鮮の現在の状況に対する徹底的な政策検討から始まる」と述べた。

パク・ビョンス先任記者、イ・ワン記者、ワシントン/ファン・ジュンボム特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/980161.html韓国語原文入力:2021-01-2502:43
訳H.J

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