韓国政府は首都圏のソーシャル・ディスタンシングをレベル2で維持しつつ、サウナ・汗蒸幕・エアロビクス教室などを運営中止する追加の防疫措置を打ち出した。また、若年層への新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、年末年始の行事やパーティーなどを禁止する一方、10人以上が集まる同窓会などを取り消すよう勧告した。非首都圏はすべての地域をレベル1.5に上方修正し、釜山、江原道嶺西地域、慶尚南道、忠清南道、全羅北道の5地域はレベル2への引き上げが推進される。
中央災害安全対策本部(中対本)は29日、チョン・セギュン首相が会議を開き、このような内容の「ソーシャル・ディスタンシング調整案」を確定した。チョン首相は同日、緊急記者懇談会を開き、「新型コロナの第3次大流行が頭をもたげている。3月以降最も深刻な危機局面であり、日常のあちこちで目に見えない感染の危険が潜んでいる」とし「政府主導の防疫を超え、国民一人一人が行動で実践する、国民と共にする防疫に転換しなければならない」と明らかにした。
まず、首都圏では来月1日から7日まで、銭湯のサウナや汗蒸幕施設(発汗室)の運営が中止される。ズンバ、テボ、スピニング、エアロビクス、ステップ、キックボクシングなど激しい運動をする室内体育施設(GX類)も運営できなくなる。飛沫が発生する可能性が高くマスクの着用が難しい管楽器や歌のレッスンが禁止され、マンション内の複合便宜施設(ジム、サウナ、カフェ、読書室)の運営も中止となる。これと共に、政府はホテル、パーティールーム、ゲストハウスなど宿泊施設が主管する年末年始の行事やパーティーなどを禁止し、10人以上集まる会食、同窓会、同好会など私的な集まりの取り消しを強く勧告することにした。
非首都圏の場合、全国すべての地域で来月1日から14日までレベル1.5のソーシャル・ディスタンシングが適用される。地域によってはレベル1.5の引き上げ基準に満たない地域もあるが、一括してソーシャル・ディスタンシングを強化することにした。特に釜山など5地域は、市中感染が持続的に拡散しているため、レベル2への引き上げを積極的に推進すると中対本は明らかにした。