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金正恩委員長「戦争抑止力強化に向けた軍需生産計画を承認」

登録:2020-07-20 06:28 修正:2020-07-20 08:18
金正恩・朝鮮労働党中央軍事委員長が今月18日、中央軍事委第7期第5回拡大会議と別途の“非公開会議”を開き、「潜在的な軍事的脅威」に備えた態勢を点検し、「核心的な重要軍需生産計画指標」を承認したと、「労働新聞」が19日付で報じた/朝鮮中央通信・聯合ニュース

 北朝鮮の「労働新聞」は19日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長兼中央軍事委員長が「戦争抑止力をより一層強化するための重要問題を討議する党中央軍事委員会非公開会議」を開き、「核心的な重要軍需生産計画指標を審議・承認した」と1面で報道した。

 金委員長は18日、労働党中央委本部庁舎で党中央軍事委第7期第5回拡大会議を開き、「朝鮮半島周辺に形成された軍事情勢と潜在的な軍事的脅威に備えるための主要部隊の戦略的任務と作戦動員態勢を点検」し、「中央軍事委非公開会議」を別途開いて、このように決定した。金委員長は「討議・決定された重要課題を執行するための様々な命令書に直筆署名した」と、「労働新聞」は報道した。

 今回の会議は、韓米両国政府・軍当局が強行するかどうかを検討している、「8月の韓米合同軍事演習」に関する対処案を話し合うことが主な目的とみられる。これに関連し、「核心的な重要軍需生産計画指標の承認」という「労働新聞」の報道文に注目する必要がある。これに通常兵器を上回る核・大陸間弾道ミサイル(ICBM)・潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)など戦略兵器の生産計画が含まれるかどうかは定かではいない。党中央軍事委第7期第4回拡大会議(「労働新聞」5月24日付1面)では「核戦争抑止力の強化」を強調したが、今回はより抽象的な「戦争抑止力」という表現に変わった。

金正恩・朝鮮労働党中央軍事委員長が今月18日、中央軍事委第7期第5回拡大会議と別途の“非公開会議”を開き、「潜在的な軍事的脅威」に備えた態勢を点検し、「核心的な重要軍需生産計画指標」を承認したと、「労働新聞」が19日付で報じた/朝鮮中央通信・聯合ニュース

 これに先立ち、キム・ヨジョン労働党第1副部長は10日に発表した「談話」で、「米国の対(北)朝鮮敵視に対処する我々の対応能力の向上により多くの努力を傾けるべき時期」だとし、「我々を傷つけず、手出ししなければ、すべてが滞りなく進むだろう」と述べた。「8月の韓米合同軍事演習を中止せよ」という警告めいた要求に近い。

 金委員長の党中央軍事委の招集は、6月23日にテレビ会議で行われた「第7期第5回予備会議」で「対南(韓国)軍事行動計画保留」を決めてから26日ぶりだ。今回の会議で「対南軍事行動計画保留」に関する後続議論が行われたかどうかは公開されなかった。様々な状況からして、“保留”状況は当分続くものと予想される。

イ・ジェフン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/954202.html韓国語原文入力:2020-07-19 19:16
訳H.J

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