法務部が8日、キム・ヨンデ・ソウル高検長に「検察とマスコミの癒着疑惑」の捜査指揮を任せることを要請するユン・ソクヨル検察総長の建議に対し、「総長の建議事項は長官の指示を履行したものとは言えない」と一蹴した。チュ・ミエ長官がユン総長の提案を受け入れない意思を明らかにしたのだ。これを受け、9日に休暇から復帰するチュ長官がユン総長にどのような指示を下すかに注目が集まっている。
法務部は同日、イ・ソンユン・ソウル中央地検長を現在の捜査チームから排除し、キム・ソウル高等検察庁長を事実上の特任検事に任命して捜査することを内容とするユン総長の建議に対し、「事実上、捜査チームの交代、変更が含まれており、文言どおり長官の指示を履行するものとは言えない」という強硬な内容の立場文を発表した。チュ長官は3日、全国検事長会議の開催中、「特任検事による捜査は不可能」という立場を示した。ユン総長は「現在のソウル中央地検の捜査チームが含まれる独立的な捜査本部を構成する」と述べたが、チュ長官はこれを自らの指示に従わなかったものと判断したのだ。
チュ長官は先に、ユン総長に専門捜査諮問団の審議手続きを中断し、ソウル中央地検捜査チームから捜査結果のみ報告を受けるよう捜査指揮を行っている。ユン総長の同日の建議は、チュ長官の捜査指揮のうち専門捜査諮問団手続きの中止は受け入れる一方、「捜査指揮の排除」部分はユン総長だけでなく、イ・ソンユン地検長もともに排除する方式を建議したものだ。イ・ソンユン地検長が「政治的意図を持って不公正に捜査している」という最高検察庁の判断が反映されたものといえる。最高検察庁は既存の捜査チームがそのまま維持され、捜査を続けることになるという点で「特任検事」とは異なると主張している。最高検は同日、ユン総長の建議事項をマスコミに発表する前に、まず法務部に内容を伝えたという。
これに先立ち、チュ長官は同日、「(指揮権を発動してから)すでに1週間が過ぎた。9日午前10時までもう1日待つ」として、ユン総長に最後通告した。ユン長官は「私も検察組織の衷情と苦情を十分に聞き、理解する時間を持った。誰も刑事司法の正義が混沌としている昨今の状況を正常とは思わないだろう」とし、「正しくない道に戻ってはならない」と述べた。