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一人暮らし世帯600万超え、40%が学生・失業者で無職

登録:2020-06-24 03:00 修正:2020-06-24 14:44
資料写真//ハンギョレ新聞社

 昨年、1人世帯が600万を超え、全世帯の約30%に達したことが分かった。1人世帯のうち無職の割合は40%に迫る。就業中の1人世帯では女性の割合が増えた。

1人世帯の雇用の現況//ハンギョレ新聞社

 統計庁が昨年下半期の地域ごとの雇用調査に基づいて集計し、23日に発表した「共働き世帯および1人世帯の雇用の現況」によると、昨年10月現在、1人世帯は603万9000世帯で、前年に比べ25万1000世帯(4.3%)増加した。毎年17万~19万人程度だった増加幅が、昨年は25万人台へと大きく拡大した。

 全世帯の中で1人世帯が占める割合は29.9%で、前年比で0.7ポイント増加した。単身世帯の割合は統計を取り始めた2015年(27.4%)以降、毎年増加している。統計庁は1人世帯の増加原因として、若者層が独立後になかなか結婚しなかったり、高齢化の傾向の中で離婚や死別などによって高齢層の1人世帯も増えているためとみている。

 1人世帯のうち、失業者や学生などの無職世帯は236万8000世帯で、39.2%を占めた。2018年(38.9%)から小幅の増加だ。就業1人世帯の性別を見ると、男性は56.7%(208万1000世帯)で、前年に比べ1ポイント減った。女性は43.3%(158万9000世帯)で、前年より1ポイント増えた。就業女性1人世帯の割合は、2015年の42%から2018年の42.3%へと、3年間で0.3ポイントの上昇にとどまったことを考えると、昨年の上昇幅はかなり大きかったと言える。昨年10月の女性就業者の増加率(2.4%)が男性(0.9%)より高かったためと分析される。

 一人暮らしの賃金労働者の給与水準を見ると、月100万ウォン(約8万8600円)未満が11.7%、100万~200万ウォン未満が21.3%、200万~300万ウォン未満が36%、300万~400万ウォン未満が18.8%、400万ウォン(約35万4000円))以上が12.2%となっている。

 政府は、2000年には15%に過ぎなかった1人世帯の割合が今年は30%を超え、今後も毎年10万世帯以上増えると見込んでいる。これを受け、今年1月には世帯構造の変化に対応するための「1人世帯政策タスクフォース」を設置した。単身世帯も、社会の第一歩を踏み出す青年から、離婚や非婚などで一人暮らしの中高年層、独居老人までおり、社会的経済的条件がそれぞれ異なるため、各階層に合った政策の樹立に焦点を当てている。企画財政部は福祉および雇用、住居、社会および安全、産業の4分野にわたり準備中の1人世帯総合対策を近く発表する計画だ。

イ・ギョンミ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/950647.html韓国語原文入力:2020-06-23 18:27
訳D.K

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