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共に市民党のウ・ヒジョン、イ・ジョンゴル常任選対委員長らが12日午前、国会で1号法案発表式を行っている=キム・ギョンホ先任記者//ハンギョレ新聞社

　第21代総選挙で二大政党の比例衛星政党がなかったとしたら、各党の議席数はどれほど違っていただろうか。

　第21代総選挙で政党支持率3％を超えた共に市民党、未来韓国党、正義党、国民の党、開かれた民主党の得票率と選挙区議席数をもとに計算した結果、衛星政党の最も大きな恩恵を受けたのは、選挙区で圧倒的勝利を収めたうえ、さらに比例議席をも確保した共に民主党であることが19日に分かった。民主党の比例衛星政党である共に市民党が得た議席数は17議席だ。衛星政党がなかったと仮定して、市民党が得た政党支持率33.84％を基に民主党の比例議席数を計算してみると、選挙区だけで163議席を獲得した民主党が得る比例議席は6議席(並立型)にとどまる。民主党は市民党を結成したことで、結局11議席の比例議席を余計に獲得したことになる。今回の総選挙で、民主党は比例政党である共に市民党を結成し、第20代での選挙区議席数(128議席)と政党支持率40％をもとに今回の総選挙で比例議席7議席を確保するとの予想に基づいて、民主党比例候補を市民党の比例名簿の10位以下に配置した。

未来統合党のパク・ヒョンジュン共同選対委員長とウォン・ユチョル代表が14日午前、国会で開かれた未来統合党-未来韓国党の「2番目の欄をチェック」キャンペーンで、一緒にパフォーマンスを行っている=キム・ギョンホ先任記者//ハンギョレ新聞社

　選挙区議席は84議席にとどまった未来統合党は、比例政党を作っていなかった場合、超過議席を補正した連動配分議席数で8議席、並立型比例議席数で7議席の、計15議席の比例議席数を獲得していたことが分かった。未来統合党の衛星政党である未来韓国党が獲得した実際の比例議席数は19で、これより4議席多い。

　二大政党の比例衛星政党出現で最大の損害を被ったのは正義党だった。正義党は9.67％の政党得票率を記録し、本来なら補正された連動配分議席数で10議席、並立型比例議席数で2議席の計12議席を獲得していたはずだった。しかし、正義党が実際に確保した比例議席数は、これより7議席少ない5議席に過ぎない。他にも、政党支持率6.79％を記録した国民の党と、5.42％を記録した開かれた民主党も、衛星政党がなかった場合に獲得していたであろう議席数はそれぞれ8議席と6議席で、実際に獲得できた3議席より多かった。二大政党の衛星政党の取り分だけ少数政党の取り分が減ったのだ。

正義党のシム・サンジョン代表(手前)が15日夕方、ソウル汝矣島の党本部で、地上波放送3社による総選挙の出口調査の結果を見守った後、立場を表明するために立ち上がっている=パク・ジョンシク記者//ハンギョレ新聞社

　選挙区の連動議席を現行の30議席から全比例議席数の47議席へと増やした場合、衛星政党の弊害はさらに深刻になることがわかった。選挙区連動議席数を30議席に制限した「30議席キャップ」は、今回の第21代総選挙に限って適用された。現行の選挙制度では、4年後の第22代総選挙からは47の比例議席数すべてが連動することから、民主党と統合党の立場からは、衛星政党結成の「効果」はさらに大きくなるわけだ。今回の総選挙での各党の選挙区議席数と政党支持率をもとに、比例議席47席に準連動型比例代表制を適用して計算した結果、民主党は衛星政党がない場合の比例議席0に対し、衛星政党を作った場合は18だった。未来統合党は衛星政党がない場合の比例議席13に対し、衛星政党がある場合は18だ。両党はそれぞれ比例議席数が18議席、5議席増えることが分かった。一方、正義党は衛星政党がある場合は5議席、ない場合は15議席と、10議席が減ることになる。

　このような結果は、準連動型比例代表制導入の趣旨を無力化させた二大政党の衛星政党問題を如実に表しているという指摘が出ている。嶺南大学政治外交学科のチョン・ビョンギ教授は「現行制度に従えば、次の選挙では統合党が誤った選挙制度の最大の受益者になる可能性もある。衛星政党によって少数政党が立場をなくし、多様な声が反映される機会が顕著に減るため、衛星政党を防止し、比例制の適用を大幅に拡大するなどの制度改善が必要」と指摘した。