国際通貨基金(IMF)が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行(パンデミック)のショックを反映し、今年の韓国経済成長率の見通しを-1.2%へと下方修正した。IMFの見通し通りなら、1998年の通貨危機(-5.1%)以来初めてマイナス成長することになる。IMFは、今年の世界経済成長率見通しもマイナス3.0%へと大幅に下方修正し、「1930年代の大恐慌以来、最悪の景気低迷に見舞われるだろう」と見込んだ。
IMFは14日(韓国時間)に発表した「世界の経済展望修正」と題する資料で、今年の世界経済成長率を1月の見通し(3.3%)より6.3ポイント低い-3.0%と予想した。これは、IMFが世界経済成長率の公式統計を取り始めた1980年以来最低値である。グローバル金融危機に見舞われた2009年の世界経済成長率はマイナス0.1%だった。IMFは、COVID-19パンデミックが今年下半期に沈静化し、漸進的に防疫措置が解除されて、ほぼ全ての国の経済的混乱が第2四半期に集中することなどを前提に、このように見通した。
韓国についても、IMFは直前の見通し(2月、2.2%)より3.4ポイント下方修正した-1.2%と提示した。韓国の経済成長率の見通しは、経済協力開発機構(OECD)に加盟した36カ国のうち最も高く、見通しの下方修正幅も最も小さい水準だ。米国やユーロ圏、日本など先進国グループの成長率は7.7ポイント下がった-6.1%、中国やインド、ロシアなど新興途上国グループの成長率は5.4ポイント下方修正された-1.0%にとどまると予想された。アントレアス・バウアー国際通貨基金韓国ミッション団長は「輸出需要の減少により、(韓国の)成長見通しを制約せざるを得ない」としながらも、「COVID-19の抑制に向けた韓国の全面的なアプローチと迅速な景気対応対策が否定的影響を緩和した」と述べた。