サムスンは24日、新型コロナウイルス(COVID-19)拡散による国内のマスク不足を解消するため、マスクメーカーが生産量を増やせるよう製造工程の改善などを支援していると発表した。
サムスンは、中小ベンチャー企業部と中小企業中央会を通じて京畿道安城(アンソン)のE&W、京畿道安陽(アニャン)のエバーグリーン、大田(テジョン)のレステックの紹介を受けた。サムスンは3日からこれらのメーカーに製造専門家を派遣し、支援を開始したと明らかにした。既存の設備で短時間のうちに生産量を最大限増やせるよう製造工程を改善するとともに、マスク生産の金型をサムスンが自ら製作する方式だ。
その結果、これまで1日に50万枚のマスクを生産していたE&Wは、生産性を従来より20%ほど向上させ、物流移動時間も50%以上短縮できたとサムスンは説明した。1日13万枚のマスクを生産していたレステックは新しい金型を必要としていたが、中国メーカーに要請すれば1カ月以上かかる事情を考慮してサムスン電子が自ら製作したところ、1週間で提供することになったとサムスンは付け加えた。
サムスンはまた、サムスン電子、サムスン物産、サムスン生命などの系列会社の国外支社や法人を通じて、カナダ、コロンビア、中国、香港などで28万4000枚のマスクを確保し、大邱(テグ)地域に寄付したと発表した。中国のある半導体顧客企業がサムスン社員用に送ってきた5万枚のマスクは、大邱広域市医師会に寄贈したとサムスン電子は付け加えた。