本文に移動

中国政府が送ったマスク110万枚の第1次分、11日に到着

登録:2020-03-11 06:15 修正:2020-03-11 08:29
中国安徽省政府がマスク30万枚と防護服7千着を韓国に送る計画を知らせてきたと、駐上海韓国総領事館が今月10日に発表した。写真は中国安徽省政府が韓国に送るマスクや防護服などの防疫物資=駐上海総領事館提供//ハンギョレ新聞社

 中国が政府レベルで韓国に支援することにしたマスクと防護服第1次分が11日朝到着する。

 外交部当局者は10日「中国が支援する品物が明日から16日まで3回にわたって入る予定」だと述べた。11日にはN95マスク8万枚と防護服1万着が、13日にはN95マスク2万枚が、16日には医療用マスク100万枚が到着する予定だ。これらの物資は、仁川空港に到着次第、赤十字社を通じて必要なところに届けられる。

 これに先立ち、ケイ海明駐韓中国大使は6日、キム・ゴン外交部次官補と面会し、N95マスク10万枚や医療用外科マスク100万枚、医療用防護服1万着などを支援する意向を示した。

 中国はこの支援とは別に、同日から韓国にマスク500万枚を輸出することにした。在韓中国大使館はまず一般医療用マスクとN95マスク計500万枚を輸出すると発表した。中国からのマスク輸入は、輸入会社が動き出し次第、開始される予定だ。外交部当局者は「マスク製造原料であるMBフィルターも中国から追加輸入できるよう、引き続き交渉を進めており、マスクの生産装備も37台程の追加導入の需要があるため、中国側と積極的に交渉している」と述べた。

 当局者は「中国では一日のマスク需要量が6億枚であり、1日の生産量は1億6千万枚という説明を聞いた」とし、「中国も困難な状況だが、韓国との特別な関係、中国が苦しんでいる時に韓国が支援したことを考慮し、輸出を許可したという」と伝えた。

 韓国は中国内の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大状況が深刻だった1月30日、500万ドル規模の対中国支援計画を発表し、マスク3万枚と顔面防護具3万5千個などを支援した。

 中国政府レベルの支援と別途に、中国電子商取引会社のアリババの創業者、馬雲前会長が5日、韓国にマスク100万枚を寄贈する意向を明らかにするなど、民間レベルの支援も行われている。10日、駐上海韓国総領事館によると、安徽省政府がマスク30万枚と防護服7千着を韓国に送るという計画を知らせるなど、中国中央政府とは別に、地方政府からの防疫物資支援も相次いでいる。

 一方、米州路線出国の際、航空会社が自発的に行ってきた発熱チェックなどを、11日からは韓国政府が直接実施する予定だ。政府当局者は「検疫取調室を仁川空港に3カ所、金海(キムへ)空港に1カ所設置し、検疫管を44人配置する」とし、「より体系的になるため、相手国の立場からすれば航空会社が自発的に行うよりは公信力があるだろう」と述べた。政府は、米州路線以外にも他の国に行く航空便でもこのような出国検査を拡大する案も検討しているという。

パク・ミンヒ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/931957.html韓国語原文入力:2020-03-10 16:18
訳H.J

関連記事