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「起死回生」成東造船海洋…新オーナーにHSG重工業が確定

登録:2020-01-02 02:19 修正:2020-01-02 08:34
受注がなく空っぽの成東造船海洋のドック=キム・ボンギュ先任記者//ハンギョレ新聞社

 2019年12月31日までに新しいオーナーを見つけられなければ破産する運命だった成東(ソンドン)造船海洋(株)が、まさに当日新しいオーナーが確定し、かろうじて生き残った。

 HSG重工業とキュリオスパートナーズのコンソーシアムは12月31日、昌原(チャンウォン)地方裁判所破産部で、成東造船海洋と買収本契約を結んだ。同コンソーシアムは、成東造船海洋の社員約670人も雇用を継承することにした。

 慶尚南道のキム・ギョンス知事は1日「これまで無給休職で苦痛を分かち合ってきた成東造船の労働者たちに新年の良い贈り物となることを願います。買収が完了するまできちんと見守ります」と歓迎した。

 慶尚南道統営(トンヨン)に本社を置く成東造船海洋は、受注残高基準で一時は国内4位、世界8位となった中堅造船所だ。11万トン級精油タンカーと15万トン級原油タンカー部門では世界シェア1位を占めたこともある。しかし、2008年の世界金融危機による受注の不振や派生商品取引での損失などで経営難に陥り、債権団の管理を経て2018年4月20日に企業再生手続きに入った。この過程で公的資金3兆1千億ウォン(約2910億円)が投入された。裁判所は2018年下半期から売却を推進してきたが、買収者が現われず、3回の入札すべてが失敗した。

 結局、最後に試みられた4回目の入札で、HSG重工業が財務的投資者のキュリオスパートナーズとコンソーシアムを構成して応札し、成東造船海洋の新たなオーナーになった。HSG重工業は、慶尚南道昌原に本社を置く特殊運搬荷役と造船海洋プラント設備の専門企業だ。

 HSG重工業は「停止している工場を再稼動して経営を一日も早く正常化することを最優先課題としたい」と明らかにした。

チェ・サンウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/yeongnam/922807.html韓国語原文入力:2020-01-01 14:19
訳D.K

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