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韓国党院内代表、妄言懲戒後送りしながら「民自党の時5・18民主化を最初に認定」

登録:2019-05-18 00:42 修正:2019-05-18 07:56
ナ・ギョンウォン自由韓国党院内代表が17日午前、国会で開かれた院内対策会議で発言している=カン・チャングァン記者//ハンギョレ新聞社

 「5・18妄言3人衆」(キム・ジンテ、キム・スンレ、イ・ジョンミョン議員)の懲戒を3カ月にわたり持ち越している自由韓国党の指導部が17日、「5・18民主化運動を最初に認めたのは、韓国党の前身」とし「韓国党はその精神を継承している」と主張した。党指導部の5・18民主化運動記念式出席を意識した話だが、韓国党が妄言懲戒論議だけでなく5・18真相究明などに対しても、ことごとに足を引っ張っているという点で“厚かましい”と指摘されている。

 ナ・ギョンウォン自由韓国党院内代表はこの日、国会で開かれた院内対策会議で『明日、党指導部は光州民主化運動記念式に参加する。5・18民主化運動を最初に認めたのは韓国党の前身であり、韓国党出身の金泳三(キム・ヨンサム)大統領」と強調した。ナ院内代表はさらに「わが党は金泳三大統領時代の1993年5・13特別談話を通じて『文民政府は光州民主化運動の延長線上にある政府』と宣言し、民主自由党が5・18特別法を制定した」と付け加えた。18日午前に光州で開かれる5・18民主化運動記念式には、ファン・ギョアン代表とナ院内代表、党と院内指導部が参加する。

 だが、韓国党の最近の行動は、5・18民主化運動の“役割”を主張するには恥ずかしい水準だ。韓国党は5・18遺族と光州市民の心を傷つけた「妄言3人衆」に対する党の懲戒、国会倫理特別委員会の懲戒を事実上すべて拒否している。2月、党倫理委はイ・ジョンミョン議員に対して「除名」処分を下したが、この案件を処理する議員総会は3カ月経っても開かれていない。韓国党のある重鎮議員は「イ・ジョンミョン議員の件に対しては、議員総会を開いても在籍議員の3分の2以上の同意を得ることは難しく、否決されるだろう」とし「世論がさらに悪化するだろうが、5・18以後に処理することが良いという判断」と伝えた。

 国会次元で彼らを懲戒する倫理特別委もまた、倫理審査諮問委員会の跛行で空転状態だ。この日、倫理特別委の韓国党所属キム・スンヒ、キム・ジョンソク、ソン・イルチョン、シン・ボラ、ユン・ジェオク、チョ・フンヒョン議員は記者会見を行い、「民主党推薦のチャン・フンヨル諮問委員長は辞任せよ」と要求した。前日、民主党の倫理特別委委員が明らかにした「諮問委が跛行しているので『意見なし』として、懲戒小委員会を開き、5・18妄言議員を迅速に懲戒処理しよう」といった立場に対抗したのだ。

 これと共に韓国党は、5・18民主化運動真相究明調査委員会委員の再推薦を拒否し、5・18歪曲処罰法処理も阻止し、与党ではなく野党の厳しい批判に直面している。与党のある重鎮議員は「韓国党が切羽詰まって金泳三元大統領まで引っ張り出した事情は理解できるが、党の様子を見れば、5・18民主化運動を認めているのかすら疑わしい」とし、「言葉と行動が異なるまったく二重的な態度」と批判した。

キム・ミナ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/894368.html韓国語原文入力:2019-05-17 19:20
訳J.S

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